福島県所有の多目的ダム。
重力式コンクリートダムで、クレスト部に自由越流式の非常用洪水吐が2門、オリフィス部に自由越流式の常用洪水吐を1門備えている。
人為的操作を少なくする典型的な自治体型デザインで、個性をあまり感じられないダムである。
取水設備の母屋や、管理所、天端はすべて薄茶色に装飾され、デザインの統一が図られている。
駐車場や展望台、案内板など充実しているが、手入れが行き届いておらずがっかりさせられる。
せっかくの施設なのだから何とかならないものであろうか。
中途半端さが残るダムという印象。
下流正面より堤体を眺める。
堤高36m、堤頂長200mと、横長のデザイン。
下流の様子。
この先に会津田島の町がある。
右岸より堤体を眺める。
クレスト部は自由越流式が2門。
オリフィス部に1門。
天端を眺める。
立入禁止だった。
ダム管理所。
取水設備の母屋などと色の統一が図られている。
取材日は人がいたが、通常は無人のようだ。
下流より堤体を見上げる。
すぐ下流の河川の様子。
上流より放流施設を眺める。
ダム湖と堤体。
かなり小さな貯水池だった。
スペック
| ダム名 | 田島（たじま）ダム |
| ダム型式 | 重力式コンクリート |
| 河川名／水系名 | 高野川／阿賀野川水系 |
| 所在地 | 福島県南会津郡南会津町高野字猿窪山 |
| 位置 | 北緯37度14分00秒 東経139度44分20秒 |
| 着工年／完成年 | 1988年／1998年 |
| 用途 | 洪水調節、農地防災／不特定用水、河川維持用水／上水道用水 |
| 堤高 | 36.0m |
| 堤頂長 | 200.0m |
| 堤体積 | 80,000立方m |
| 流域面積 | 4.8平方km |
| 湛水面積 | 6ha |
| 総貯水容量 | 523,000立方m |
| 有効貯水容量 | 451,000立方m |
| ダム湖名 | 舟鼻湖（ふねはなこ） |
| 管理 | 福島県 |
| 本体施工者 | 鴻池組・滝谷 |
水位
| 設計洪水位 | EL 674.200m |
| 洪水時最高水位（サーチャージ水位） | EL 671.700m |
| 平常時最高水位（常時満水位） | EL 662.200m |
| 洪水貯留準備水位（洪水期制限水位） | – |
| 最低水位 | EL 657.300m |
放流設備
| 用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
|---|---|---|---|
| 非常用洪水吐 | 自由越流式 | 2門 | |
| 常用洪水吐 | 自由越流式 | 1門 |
アクセス
付近にある大川ダムからのアクセス方法を記載させてもらう。
大川ダムより、国道118号線を南下、田島方面へ向かう。
4.5kmほど走ると、国道118号線は左に折れるが、ここは道なりに直進。国道121号線に入る。
20.84kmほど走ると、田島町市街地に入り、国道400号線との交差点にさしかかる。
ここを右折、国道400号線を北上する。
あとはそのまま4.18km進めばよい。
ダムサイトに駐車場があるので、こちらに車を停めて見学すると良いだろう。
コメント