かんがい用水専用のアースダム。
正式には、傾斜コア型ゾーンフィルダムという型式。
洪水吐はアースダムによく見る、直線自由越流式。
堤体には、植木で、内日ダムと書かれている。
草なども綺麗に刈り込まれており、良く整備されたダムという印象を受ける。
この規模のダムの割には、ダム直下から天端へ登る階段や、駐車場、東屋があり、ダムを楽しむ施設が充実している。
小振りながら、ゆっくりと見学したいダムだ。
下流より堤体を眺める。
駐車場、広場、東屋があり、この規模のアースダムにしては良く整備されている。
しっかりと草が刈り込まれた堤体には、植木で内日ダムと書かれていた。
堤体中央を階段で登り降りすることができる。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
天端より下流を眺める。
直下に広場が見える。
余水吐は自由越流式。
余水吐からの導流部。
下流より余水吐からの導流部を眺める。
導流部末端には、ちょっとした出っ張りがついていた。これは多分、減勢のためのものだろう。
河川維持放流中。
上の写真を反対側からのアングルで。
手前の壁から突き出た管が気になる。
左岸より堤体を眺める。
上の写真をさらに引いたアングルから。
右から、堤体、余水吐、取水設備が見える。
斜樋の取水設備。Φ450mmが6本、Φ600mmが1本だ。
上の建物は管理所。
ダム湖の様子。
満水だった。
スペック
ダム名 | 内日(うつい)ダム |
ダム型式 | アース |
河川名/水系名 | 山瀬川/木屋川水系 |
所在地 | 山口県下関市 |
位置 | 北緯34度06分16秒 東経130度57分24秒 |
着工年/完成年 | 1975年/1990年 |
用途 | かんがい用水 |
堤高 | 41.2m |
堤頂長 | 229.0m |
堤体積 | 500,000立方m |
流域面積 | 3.2平方km |
湛水面積 | 12ha |
総貯水容量 | 1,260,000立方m |
有効貯水容量 | 1,123,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 山口県 |
本体施工者 | アイサワ工業・シマダ |
水位
設計洪水位 | EL 159.40m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 158.20m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 136.50m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | 自由越流式 | W56.4m | 160m3/s |
取水設備 | 斜樋 | Φ450mm×6門 Φ600mm×1門 | 0.7m3/s |
アクセス
中国自動車道小月ICより、国道491号線を菊川方面へ走る。
4.27km走ると、県道265号線との交差点にさしかかるので、ここを左折。
800mほど走ると、道は90度右に曲がるようなT字路にさしかかる。
ここを直進というか右折、県道260号線に入る。
やがて道は、自動的に県道34号線になる。
先ほどの交差点より9.79km走ると、川棚温泉入口の看板が見えてくる。
ここを右折。県道40号線に入る。
あとは1.8kmほど進めばよい。
右手に内日ダムが見えてくる。
天端のダムサイトや、下流などに駐車場があるので、こちらに車を停めて見学するとよいだろう。
比較的大きなアースダムなので、見学時間を余計に見ておいた方がよい。
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