日本一長い魚道を持つことで知られている美利河ダム。
北海道開発局が管理する多目的ダムで、堤高40m、堤頂長1,480mのコンバインダムである。
これだけ長い堤頂長を持つにもかかわらず、天端は自動車での通行不可。
徒歩での往復になるので見学に30分ほどかかってしまう。
魚道には遡上する魚を観察できる魚道観察室がある。
私はしばらく眺めていたのだが、時期が悪かったせいか遡上する魚は1匹もいなかった。
また、このダムの近隣にはヒグマがあるので要注意だ。
見学の際は十分注意していただきたい。
下流正面より堤体を眺める。
こちらは重力式コンクリートの部分。
コンジットゲートのアップ。
中にローラーゲートのようなものが見える。
上流部よりコンクリート部の堤体を眺める。
非常用洪水吐は自由越流式。
右に選択取水設備が見える。
上流側よりコンクリート部とロックフィル部を眺める。
奥に見える木が茂った部分がロックフィル部。
左岸よりコンクリート部の下流面を眺める。
コンクリート部前面に非常用洪水吐がある感じだ。
堤体直下の副ダムを眺める。
右のへこみはジェットフローゲートの吐き口。
左のへこみは魚道の入口だと思われる。
天端より下流を眺める。
天端を眺める。
コンクリート部は「く」の字に折れ曲がっている。
堤頂長が長すぎて、残念ながらロックフィル部は写っていない。
主放流設備のローラーゲート。
選択取水設備。
ロックフィル部を眺める。
この写真に写っているのはほんの一部。
なにせ、堤頂長が1,480mもある。
魚道には観察コーナーがある。
美利河ダムの魚道は、日本一長い魚道として知られている。
魚道のアップ。
付近に「ヒグマ出没しました」との看板があり、ゆっくり観察していられなかった。
管理所。
できるだけ全景を写すように努力した写真。
スペック
ダム名 | 美利河(ぴりか)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート・フィル複合 |
河川名/水系名 | 後志利別川/後志利別川水系 |
所在地 | 北海道瀬棚郡今金町字美利河 |
位置 | 北緯42度28分18秒 東経140度11分48秒 |
着工年/完成年 | 1975年/1991年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/かんがい用水/発電 |
堤高 | 40.0m |
堤頂長 | 1,480.0m |
堤体積 | 870,000立方m |
流域面積 | 115平方km |
湛水面積 | 185ha |
総貯水容量 | 18,000,000立方m |
有効貯水容量 | 14,500,000立方m |
ダム湖名 | ピリカ湖 (ぴりかこ) |
管理 | 北海道開発局 |
本体施工者 | 清水建設・戸田建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 123.10m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 119.80m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 114.00m |
最低水位 | EL 110.80m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | ||
常用洪水吐 | ローラーゲート | W4.0m×H3.5m×2門 | |
放流設備 | ジェットフローゲート | 2,000mm×1条 | |
放流設備 | ジェットフローゲート | 400mm×1条 | |
選択取水設備 | シリンダーゲート | ||
発電所使用水量 | ピリカ発電所(北海道電力) | 12.6m3/s |
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