長野県の梓川にあるダム。
この川には3連続でアーチ式コンクリートダムが建設されており、梓川3ダムとか、安曇3ダムなどと呼ばれている。
この奈川渡ダムは、3ダムの中では最上流に位置し、揚水発電の上部ダムの役割を持っている。
下部ダムは水殿ダムである。
また、このダムは3ダムの中で一番大きく、天端は国道になっていて交通量も多い。東京電力(株)の人に言わせると、ここらへんが自慢らしい。
直下より堤体を見上げるパノラマ写真。
手前の窓がある建物は発電所。
このアングルでダムを見ることは
滅多にできないので、嬉しかった。
堤体横よりダムを眺める。
いつものことだが、
アーチ式ダムは写真におさまらないのが曲者。
同じ場所より直下の発電所を眺める。
堤体にくっついている建物は、揚水式ではない発電所。
木の左横に少しだけ写っている建物が揚水式発電所。
発電用水の放流部。
写っている水は今仕事を終えたばかりだ。
ビールが旨い。(水の気持ちを表現)
上記の位置より下流を眺める。
この部分はもう水殿ダム湖。
直下より堤体を見上げる。
ここから見るとオーバーハングしているのがよくわかる。
揚水式発電所内部。
4機の発電機が並んでいる。
監査廊らしい。
薄暗かった。
天端より下流を眺める。
右に見える建物は揚水式発電所。
写っている川は水殿ダム湖。
洪水吐を眺める。
ダム湖の下をくぐり、水殿ダム湖にそそがれる。
導流部はトンネルになっている。
洪水吐は2門のローラーゲート。
堤体を眺めるパノラマ写真。
奥に洪水吐のゲートが見える。
何度も書くが、アーチ式ダムはレンズに収まらないところがいただけない。
左は洪水吐。
中央は堤体。
白い建物は梓川テプコ館。
本日の貯水率は95%位らしい。
スペック
ダム名 | 奈川渡(ながわど)ダム |
ダム型式 | アーチ式コンクリート |
河川名/水系名 | 梓川/信濃川水系 |
所在地 | 長野県松本市安曇 |
位置 | 北緯36度07分58秒 東経137度43分05秒 |
着工年/完成年 | 1961年/1969年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 155.0m |
堤頂長 | 355.5m |
堤体積 | 660,000立方m |
流域面積 | 401.9平方km |
湛水面積 | 274ha |
総貯水容量 | 123,000,000立方m |
有効貯水容量 | 94,000,000立方m |
ダム湖名 | 梓湖(あずさこ) |
管理 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 鹿島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 982.0m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 927.0m |
放流設備
形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|
ローラーゲート | 2門 |
アクセス
長野自動車道松本ICより、国道158号線を上高地方面へ走る。
高速出口から右折するかたちになる。
あとは19kmほど、ひたすら直進するのみである。
市街地を抜け、だんだんと町並みは田舎風景になる。
梓川が併走するようになると、道はワインディングに変化する。
運転が楽しくなってきた頃に、目の前に突然アーチ式の、稲核ダムがあらわれる。
また、そのさらに3km上流に水殿ダムもある。
これらのダムもあわせて見学して欲しい。
トンネルをいくつもくぐり、梓川をさかのぼって行く。
やがて、分岐があるトンネルにさしかかる。
この分岐は右方向、国道方面に進路をとる。
トンネルを抜けると、すぐに奈川渡ダムに到着する。
トンネルを抜けたすぐの所にダム湖駐車場があるのでここを利用されたし。見学施設として梓川テプコ館があり、発電所の見学もできる。
1日5回行われているので、時間を合わせて参加すべし。
平日に取材に行ったのだが、意外と道は混んでいた。
シーズン中の休日ともなると、まったく動かなくなるそうなので、見学日には注意されたし。
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