北海道が所有する多目的ダム。
洪水調節の他、かんがい用水や上水道用水の確保を目的としている。
2018年に完成したばかりだのダムで、型式は、今流行りの台形CSG。
従来は廃棄していた骨材を使い建設できる型式だ。
放流設備は、常用、非常用ともゲートレス。
また、常用洪水吐からの導流部を階段状にすることにとり、放流水の勢いを弱める工夫がされている。
このダムからは、かんがい用水と上水道用水が取水され、かんがい用水は、最大12.663m3/sの水が勇払東部地区の水田2,989haに供給されている。
上水道用水は厚真町へ供給されている。
台形CSG型式の堤体。
重力式コンクリートダムに比べ、傾斜が緩い。
まだ完成したばかりなので堤体が白い。
下流より洪水吐を眺める。
右側が自然調節式の常用洪水吐。
左側が自由越流式の非常用洪水吐。
常用洪水吐の導流部は階段状になっている。
右岸より堤体を眺める。
横のラインも台形CSG型式の特徴だろうか。
取水設備。
天端を眺める。
結構広い天端。
取水設備の棟。
天端よりダム湖を眺める。
取水設備からの放流バルブだろうか。
下流の右岸側のみに止水壁がついている。
天端より直下を眺める。
階段状になっていることがよくわかる。
同じ場所より、減勢工の副ダムを眺める。
川の水が結構濁っている。
雨上がりなのだろうか。
さらにその先を眺める。
ダムから下流は、北海道にありがちな、手つかずの自然が残っている。
左岸より堤体を眺める。
ダム管理所。
スペック
ダム名 | 厚幌(あっぽろ)ダム |
ダム型式 | 台形CSG |
河川名/水系名 | 厚真川/厚真川水系 |
所在地 | 北海道勇払郡厚真町幌内地先 |
位置 | 北緯42度45分59秒 東経141度59分37秒 |
着工年/完成年 | 1986年/2018年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/かんがい用水/上水道用水 |
堤高 | 47.2m |
堤頂長 | 516.0m |
堤体積 | 490,000立方m |
流域面積 | 105.3平方km |
湛水面積 | 303ha |
総貯水容量 | 47,40,0000立方m |
有効貯水容量 | 43,100,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 北海道 |
本体施工者 | 安藤ハザマ・岩田地崎建設・田中組 |
水位
設計洪水位 | EL 89.100m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 88.100m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 85.400m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 64.000m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | ||
常用洪水吐 | 自然調節式 | ||
取水設備 |
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