国土交通省が管理する多目的ダム。
2016年に完成した新しいダムで、洪水調節の他、かんがい用水や上水道用水や工業用水の確保および発電をおこなっている 。
元来この地には目屋ダムという、堤高58mの重力式コンクリートダムがあった。
しかしながら、この目屋ダムでは容量不足のため度々渇水になり、期待通りの働きを得ることができなかった。
ということで、目屋ダムの下流に、目屋ダムを水没させる形で津軽ダムを造った。
最近完成したダムということで設備は新しく、コンジットゲートには引張ラジアルゲートを採用するなどしている。
観光にも積極的で、事あるごとに色とりどりにライトアップしたり、水陸両用バスを運行するなどしている。
かなり立派なダムなので、時間をかけて見学するとよいだろう。

下流より堤体を眺める。
この日は試験湛水中で、満水のため、クレストゲートから放流をおこなっていた。

右岸下流側より堤体を眺める。
クレストゲートの他、コンジットゲートからの放流も開始された。

クレストゲートのアップ。
自由越流式が6門。

コンジットゲートのアップ。
引張ラジアルゲートが採用されている。

天端を眺める。
式典がおこなわれていたため、多くの人であふれかえっている。

天端には下流を眺めるバルコニーが設置されている。

天端より直下を眺める。
豪快に放流中。

天端より減勢工を眺める。
ダムは完成したが、直下はまだ完成していない部分があった。

直下にある発電所の屋根には「祝!満水」の横断幕が。

上流右岸側より堤体を眺める。
新しいダムだけあってコンクリートが白い。

天端に設置してある予備ゲートの機械室の窓から中を覗く。
巻き上げ機がカラフルに塗装されていた。

コンジットゲートである引張ラジアルゲート。
手前がダム湖側、明るい方が下流。

直下より堤体を眺める。
これは別の日に撮影。

引張ラジアルゲートより放流中。

ダム湖越しに堤体を眺める。
このダム湖には水陸両用バスが運行している。
スペック
| ダム名 | 津軽(つがる)ダム | 
| ダム型式 | 重力式コンクリート | 
| 河川名/水系名 | 岩木川/岩木川水系 | 
| 所在地 | 青森県中津軽郡西目屋村大字藤川 | 
| 位置 | 北緯40度32分17秒 東経140度15分37秒 | 
| 着工年/完成年 | 1988年/2016年 | 
| 用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/かんがい用水/上水道用水/工業用水/発電 | 
| 堤高 | 97.2m | 
| 堤頂長 | 342.0m | 
| 堤体積 | 759,000立方m | 
| 流域面積 | 172平方km | 
| 湛水面積 | 510ha | 
| 総貯水容量 | 140,900,000立方m | 
| 有効貯水容量 | 127,200,000立方m | 
| ダム湖名 | 津軽白神湖(つがるしらかみこ) | 
| 管理 | 国土交通省 | 
| 本体施工者 | 安藤ハザマ・西松建設 | 
水位
| 設計洪水位 | |
| 洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 216.3m | 
| 平常時最高水位(常時満水位) | EL 204.9m | 
| 洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – | 
| 最低水位 | EL 170.0m | 
放流設備
| 用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 | 
|---|---|---|---|
| 非常用洪水吐 | 自由越流式 | 6門 | |
| 常用洪水吐 | W4.3m×H4.4m×2門 | ||
| コンジットゲート | 引張ラジアルゲート | W3.9m×H3.6m×1門 | |
| 選択取水設備 | 



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