中部電力(株)が所有する発電専用ダム。
3kmほど上流にのある岩屋ダムを上部ダムとして揚水発電をおこなっている。 揚水発電をおこなう発電所は馬瀬川第一発電所という名称で、最大335m3/sの水量を用いで28.8万kWの電力を生み出している。
また、このダムを水源とした発電所もあり、こちらは馬瀬川第二発電所という名称。
こちらは最大113m3/sの水量を用い66,400kWの電力を生み出している。
堤体は堤高44.5mの重力式コンクリートダムで、クレスト部に真紅のラジアルゲートを3門装備した中部電力らしい構造。
中部電力(株)所有のダムは、ゲートの色に赤を使用することが多いのだ。
他、堤体の左岸側が微妙に下流側に折れ曲がっていることが特徴だろうか。
これは、左岸側の地盤に何かしらの問題があったと想像できる。
堤高44.5mの重力式コンクリートダム。
それほど高く見えない。
ゲートの色は当然ながら中電レッド。
左岸下流側より堤体を眺める。
手前に馬瀬川第二発電所の施設が見える。
放流設備はクレスト部にラジアルゲートが3門。
天端を眺める。
徒歩での通行可能。
左岸側が微妙に湾曲している。
堤体に装備された発電用の取水口。
その下流側には太い水圧鉄管が。
堤体から発電所へ続く水圧鉄管。
天端左岸側より下流を眺める。
減勢工である副ダムが見当たらない。
堤体右岸部にある謎の施設。
どうやら、河川維持用水用の施設らしい。
右岸より堤体を眺める。
上流より放流設備を眺める。
比較的横に長い堤体。
ダム湖の様子。
約3km先に岩屋ダムがある。
スペック
ダム名 | 馬瀬川第二(まぜがわだいに)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 馬瀬川/木曾川水系 |
所在地 | 岐阜県下呂市金山町 |
位置 | 北緯35度43分53秒 東経137度08分25秒 |
着工年/完成年 | 1966年/1976年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 44.5m |
堤頂長 | 263.0m |
堤体積 | 101,000立方m |
流域面積 | 1,049平方km |
湛水面積 | 70ha |
総貯水容量 | 9,736,000立方m |
有効貯水容量 | 6,100,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 中部電力(株) |
本体施工者 | 佐藤工業 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | ラジアルゲート | 3門 |
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