(独)水資源機構が管理する多目的ダム。
堤高127.5mのロックフィルダムで、通常は水を堰き止めるコアは垂直に切り立っているのだが、このダムは斜めに配置された傾斜コアをしている。
国内最後の傾斜コア型ロックフィルダムと言われている。
左岸に装備された2門の非常用洪水吐は巨大なラジアルゲートで、国内最大の大きさとも噂される。
直下に馬瀬川第二ダムがあり、馬瀬川第一発電所にて岩屋ダムを上池とした揚水発電もおこなわれている。
馬瀬川第一発電所は最大335m3/sの水を利用し、28.8万kWの電気を生み出している。
ダムサイトには岩屋ダム展示館があるので、併せて見学すると良いだろう。
下流正面より堤体を眺める。
良い具合に色あせたリップラップがかっこ良い。
左に見える送電線が発電をおこなうダムだと主張している。
ダム直下の発電所のアップ。
中央奥に発電所の吐口および呑口が見える。
その右側には非常用洪水吐からの導流部が。
左岸より堤体を眺める。
上半分とした半分で色が違って見える。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
右岸に佇む取水設備。
取水設備のアップ。
かなり大がかりなものだ。
天端より直下を眺める。
真下に馬瀬川第一発電所が見える。
ダム湖左岸側より堤体を眺める。
国内最大だと噂される非常用洪水吐のラジアルゲート。
下流側よりラジアルゲートを眺める。
非常用洪水吐からの導流部。
ダム湖側より堤体を眺める。
上流側は結構黒ずんでいる。
天端よりダム湖を眺める。
スペック
ダム名 | 岩屋(いわや)ダム |
ダム型式 | 傾斜コア型ロックフィル |
河川名/水系名 | 馬瀬川/木曾川水系 |
所在地 | 岐阜県下呂市金山町卯野原 |
位置 | 北緯35度45分39秒 東経137度09分25秒 |
着工年/完成年 | 1966年/1976年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/かんがい用水/上水道用水/工業用水/発電 |
堤高 | 127.5m |
堤頂長 | 366.0m |
堤体積 | 5,780,000立方m |
流域面積 | 1,034.9平方km |
湛水面積 | 426ha |
総貯水容量 | 173,500,000立方m |
有効貯水容量 | 150,000,000立方m |
ダム湖名 | 東仙峡金山湖(とうせんきょうかなやまこ) |
管理 | (独)水資源機構 |
本体施工者 | 熊谷組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 424.00m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 411.00m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 366.00m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | ラジアルゲート | W10.90m×H18.31m×2門 | 4,000m3/s |
利水放流用設備 | ジェットフローゲート | φ1.86m×1条 | 83.11m3/s |
表面取水設備 | 鉛直多段式ローラーゲート | 2条 | 335m3/s |
発電所使用水量 | 馬瀬川第一発電所(中部電力) | 335m3/s |
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