那珂川最上流部の深山ダムと揚水発電をおこなっているダム。
この沼原ダムは上部ダムにあたる。
構造はアスファルトフェイシングフィルダムという珍しい構造で、ダム湖側にアスファルトを吹きつけ遮水している。
このダムは国内第4位の堤頂長を誇り、その長さは1597.0mにもおよぶ。
ただし、これだけ長い堤頂長のダムといっても、ダム湖全体が堤体に囲まれているため、
この長さになっているのだろう。
単なるアースダムに見える堤体。
しかしこの後、驚くべきことが。
またもや立入禁止だと思いきや・・・。
上の写真の先に、ダム湖を眺められる公園があった。
その公園からダム湖を眺める。
なんじゃこりゃ!
み、水がない・・・。
これが揚水発電用の取水・給水口。
お隣の深山ダムにつながっている。
水が無いアスファルトフェイシングをお楽しみください。
ダム全景。
ダム湖全体が堤体に囲まれている。
巨大なお風呂の様だった。
スペック
ダム名 | 沼原(ぬまっぱら)ダム |
ダム型式 | アスファルトフェイシングフィル |
河川名/水系名 | 那珂川/那珂川水系 |
所在地 | 栃木県那須塩原市大字板室 |
位置 | 北緯37度06分14秒 東経139度55分42秒 |
着工年/完成年 | 1969年/1973年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 38.0m |
堤頂長 | 1,597.0m |
堤体積 | 1,260,000立方m |
流域面積 | 0平方km |
湛水面積 | 18ha |
総貯水容量 | 4,336,000立方m |
有効貯水容量 | 4,220,000立方m |
ダム湖名 | 沼原湖(ぬまっぱらこ) |
管理 | 電源開発(株) |
本体施工者 | 鹿島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 |
アクセス
ここでは板室ダムからのアクセスを書かせてもらう。
そこまでの道のりは、板室ダムのページを参考にしてほしい。
板室温泉、板室ダムを通り越し、そのまま道を直進する。
高速ワインディングで、かなり走りやすい道だ。
板室ダムより3kmほど走ると、沼原湿原への分岐を迎える。
標識があるので、それに従い左折する。
あとは道なりに6kmほど進めば沼原ダムに到着する。
ただ、道は途中、ダートコースもある。
普通車でも十分行けるが、雨が降った後などはやめておいたほうが無難。
途中一箇所、道が川のようになる部分があるので、ここが難所になると思われる。
ダムには広い駐車場があるので、ここに車を止めて見学すればよいだろう。
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