北海道開発局が建設中の多目的ダム。
完成すると、堤高46.0mの台形CSGダムとなる予定で、目的は洪水調節の他、上水道用水の確保や発電などをおこなう。
計画当初は重力式コンクリートダムとして計画されていたが、ダムの建設技術の進歩により、よりコストがかからない台形CSG型式へと変更された。
台形CSG型式は、今まで使えなかった品質が劣る骨材でも建設が可能になる型式。
骨材の選定や種別が簡素化でき、採石もより多くの場所からおこなえるので、コスト削減につながる。
見学日は、まだ堤体が全く無い状態。
ダムの土台となる基礎地盤と呼ばれる部分も露わになっていなかった。
ただ、両岸は堤体の形状に削られており、よく見ると、天端になると思われる位置をあらわすプレートが設置されていた。
重力式コンクリートダムよりも建設期間が短い台形CSGダム。
数年後には完成しているはずなので、その時はぜひ再訪問してみたい。
右岸より左岸を眺める。
削られた部分に堤体ができると思われる。
その部分のアップ。
よく見ると、中央に赤白のプレートが見える。
その部分が天端標高になると思われる。
下流の様子。
スペック
ダム名 | サンル(さんる)ダム |
ダム型式 | 台形CSG |
河川名/水系名 | サンル川/天塩川水系 |
所在地 | 北海道上川郡下川町北町1164番地 |
位置 | 北緯44度19分50秒 東経142度38分15秒 |
着工年/完成年 | 1988年/2018年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水/発電 |
堤高 | 46.0m |
堤頂長 | 350.0m |
堤体積 | 495,000立方m |
流域面積 | 182.5平方km |
湛水面積 | 380ha |
総貯水容量 | 57,200,000立方m |
有効貯水容量 | 50,200,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 北海道開発局 |
本体施工者 | 大成建設・熊谷組・岩倉建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 179.3m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 167.4m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 158.8m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
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非常用洪水吐 | |||
常用洪水吐 |
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