小樽市が所有する上水道専用ダム。
堤高20.1mの小さな重力式コンクリートダムで、ゲートや欄干などが赤く塗装されている古風でお洒落なダムだ。
深く切れ込まれた1門のローラーゲートと、天端越流型の自由越流式洪水吐という組み合わせが、このダムの歴史を感じさせる。 長時間見ていても飽きないダムの一つであろう。
このダムへ続く道は非常に心許ない。
北海道の山の中の林道を進むわけだが、どこかにヒグマが潜んでいそうで怖い。
ダム直下へ続く道もあり、下流正面からダムを眺めることができるが、河川に近いところを通るためか、常に道がぬかるんでおり、車での進入はおすすめできない。
ダム直下へは徒歩での訪問をおすすめする。
ただし、クマ避けの鈴は絶対に装備すること。
下流正面より堤体を眺める。
天端越流型の古風な堤体。
右岸にあるゲートのアップ。
真紅のローラーゲートがお洒落だ。
右岸より堤体を眺める。
この手の堤体の造りは、1950年代頃に多かったが、このダムは1971年完成。
天端を眺める。
上水道用ダムということだけあって、天端は立入禁止。
立ち上がりが無く、ノッペリとしたラインが特徴的。
自由越流式の余水吐のアップ。
下流の様子。
河川というよりも小川。
このすぐ先に落合ダムがある。
スペック
ダム名 | 常盤(ときわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 小樽川/余市川水系 |
所在地 | 北海道余市郡赤井川村常盤 |
位置 | 北緯43度06分13秒 東経140度56分01秒 |
着工年/完成年 | 1969年/1971年 |
用途 | 上水道用水 |
堤高 | 20.1m |
堤頂長 | 120.0m |
堤体積 | 18,000立方m |
流域面積 | 23平方km |
湛水面積 | 9ha |
総貯水容量 | 500,000立方m |
有効貯水容量 | 400,000立方m |
ダム湖名 | 常盤貯水池(ときわちょすいち) |
管理 | 小樽市 |
本体施工者 | 三井建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | 1門 | |
常用洪水吐 | ローラーゲート | 1門 |
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