北海道が所有するダム。
国内最北に位置するコンクリート製ダムだ。
このダムの目的として、洪水調節の他、河川維持用水の確保もおこなっている。
堤高21.7m、堤頂長250mの重力式コンクリートダムで、横長でのっぺりした印象を受けるダム。
その理由として、クレストゲートが1門だけであり、また、堤体の襟の部分もなだらかな曲線で形成されているためであろう。
そのために平面的に見えてしまうのだ。
堤体は上記で述べたとおり、これといった飾りっ気のないシンプルなダム。玄人好みのダムと言っていいだろう。
ローラーゲート支柱の上の機械室は、ちょっとした母屋になっているが、屋根の色が淡い赤色。
個人的な趣味だが、ここは、ゲートの色に合わせて水色にしてほしかった。
直下はちょっとした公園になっており、ゆったりとした時間を過ごすことができる。 ただ、ヒグマがいるかもしれないので要注意だ。
飾りっ気の無いダムだが、シンプルな美しさを感じる良い造りだと感じた。
下流の公園より堤体を眺める。
う~ん、ちょっと木が邪魔だ・・・。
唯一の放流設備であるローラーゲートは1門のみ。
公園内ある橋より撮影。
クレストゲートより放流中。
その先の河川。
小川と言っても良いレベルだった。
北海道には、ダムの直下がこの様な小川というダムも多数存在する。
左岸より堤体を眺める。
のっぺりとした印象は、ダムの襟に曲線が採用されているからだろうか。
天端を眺める。
残念ながら立入禁止。
上流より堤体を眺める。
ダム湖の濁りは、先日まで続いた大雨のせい。
ゲートがフルオープン状態だった。
スペック
ダム名 | 有明(ありあけ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 茂築別川/茂築別川水系 |
所在地 | 北海道苫前郡初山別村字有明 |
位置 | 北緯44度24分05秒 東経141度51分03秒 |
着工年/完成年 | 1967年/1971年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水 |
堤高 | 21.7m |
堤頂長 | 250.0m |
堤体積 | 46,000立方m |
流域面積 | 19.5平方km |
湛水面積 | 33ha |
総貯水容量 | 2,440,000立方m |
有効貯水容量 | 1,840,000立方m |
ダム湖名 | 東山湖(ひがしやまこ) |
管理 | 北海道 |
本体施工者 | 伊藤組土建 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
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常用洪水吐 | 自由越流式 | 1門 |
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