犬神ダム

福島県所有のかんがい用水専用ダム。
堤高32.4mのアースダムで、余水吐および利水用の導流部がトンネル式になっているのが特徴。
下流面は草が生えた一般的なアースダムの様相だが、上流面はまるでロックフィルダム。
リップラップが平らに敷き詰められ、そんじょそこらのロックフィルダム顔負けの美しさだ。
左岸にある管理所前に建てられた水利使用標識も面白い。
許可年月日は平成23年3月9日、許可期限は平成25年3月31日と書かれていた。
通常、水利権は20年から40年だが、2年という事もあるのだろうかと疑問に思った。
また、取水量も面白く、毎秒1,818m3の水を取水すると書かれている。
これは単に書き間違いで、正確には毎秒1.818m3だと思われる。
ということで、この標識には間違いが多く、水利権の許可期限は平成52年だと思われる。

下流より堤体を眺める。
左岸に余水吐トンネルおよび利水用水のトンネルがある。

余水吐および利水用トンネルのアップ。
中央が余水吐からのトンネル。
その左側に、ちょっと隠れているが、利水用のトンネルがある。

余水吐トンネルのアップ。
坑口には「余水吐隧道」と書かれていた。

利水用トンネルのアップ。
坑口には「伏樋隧道」と書かれていた。

その先の河川の様子。
細い。

右岸より堤体を眺める。
こちら側はまるでロックフィルダム。

天端を眺める。
アースダムの割に天端は広く、よく整備されている。

天端より直下を眺める。

左岸にある取水設備。
管理棟とつながっている。
その奥の石垣部分に自由越流式の余水吐がある。

自由越流式の余水吐。

余水吐からあふれ出た水は、このトンネルに入る。

吐！

ダム湖の様子。
砂利を積んだダンプがひっきりなしに走っていた。

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水位

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