福島県が所有する多目的ダム。
洪水調節の他、かんがい用水の確保を目的としている。
堤高32.5mの重力式コンクリートダムで、1961年に完成した。
堤体下流面の造りが特徴的で、天端直下の垂直部分から曲線的に堤体下流面の傾斜へと続く、継ぎ目のないデザイン。
昔のダムには多いデザインだが、近年のダムではあまり見かけない。
この様なデザインを施すと、費用がかさむためだろうか。
このダムにたどり着き、まず最初に驚く事は、名称の違いだろう。
現地の石碑には「広戸川ダム」と書かれている。
私も最初は異なるダムだと思っていたが、日本ダム協会のダム便覧で調べたところ、同一ダムだと確認できた。
ダムまでの道は多少荒れているので、運転に自信が無い方にはおすすめできない。

まず驚いたのがこれ。
石碑には「広戸川ダム」と書かれている。

左岸より堤体を眺める。
下流面に監査廊の出入口がある。

クレストゲートのアップ。
ラジアルゲートが3門かな?

天端の垂直部分から、堤体下流面に続くライン。
曲線で構成されている。

クレストゲートのアップ。
自由越流式だった。

天端は残念ながら立入禁止。
クレスト部が盛り上がったデザイン。
ラジアルゲートがあってもおかしくない造りだ。

ダム湖の様子。
水が全く無い。
スペック
| ダム名 | 龍生(りゅうい)ダム |
| ダム型式 | 重力式コンクリート |
| 河川名/水系名 | 釈迦堂川/阿武隈川水系 |
| 所在地 | 福島県岩瀬郡天栄村龍生 |
| 位置 | 北緯37度17分10秒 東経140度08分15秒 |
| 着工年/完成年 | /1961年 |
| 用途 | 洪水調節、農地防災/かんがい用水 |
| 堤高 | 32.5m |
| 堤頂長 | 138.3m |
| 堤体積 | 31,000立方m |
| 流域面積 | 9平方km |
| 湛水面積 | 11ha |
| 総貯水容量 | 939,000立方m |
| 有効貯水容量 | 846,000立方m |
| ダム湖名 | |
| 管理 | 福島県 |
| 本体施工者 | 鹿島建設 |
水位
| 設計洪水位 | |
| 洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
| 平常時最高水位(常時満水位) | |
| 洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
| 最低水位 |
放流設備
| 用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
|---|---|---|---|
| 非常用洪水吐 | 自由越流式 | 3門 | |
| 常用洪水吐 | 1門 | ||
| 常用洪水吐 | 1門 |



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