鴨川市が所有する上水道用水専用の重力式コンクリートダム。
クレスト部に自由越流式の洪水吐があるのみで、他の洪水吐は見あたらない。
通常の放流は、バルブなどの施設でおこなっている模様だ。
このダムは内浦山県民の森とう施設内にあり、ハイキングコース・公園としてよく整備されているが、ダム見学という点においては見学しづらい感じがある。
また、すぐ下流に第一奥谷ダムがあるが、こちらは堤高15m以下らしく、ダムとして登録されていない。

ダム湖側より堤体を眺める。
クレスト部に自由越流式洪水吐が1門。

洪水吐のアップ。
流木がいい感じに引っかかっていた。
天端は立入禁止。

左岸ほぼ真横より堤体を眺める。
微妙に越流していた。

減勢工。
中央の小屋に常用放流用のバルブなどがあると思われる。

下流より堤体を眺める。
実はこのダム、あまり近づけない。

ダム湖の様子。
公園内ということもあり、とてもひっそりとした雰囲気だ。
スペック
ダム名 | 第二奥谷(だいにおくやつ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 横手川/大風沢川水系 |
所在地 | 千葉県鴨川市内浦 |
位置 | 北緯35度09分44秒 東経140度11分28秒 |
着工年/完成年 | 1987年/1989年 |
用途 | 上水道用水 |
堤高 | 22.7m |
堤頂長 | 52.5m |
堤体積 | 8,000立方m |
流域面積 | 0.6平方km |
湛水面積 | 2ha |
総貯水容量 | 92,000立方m |
有効貯水容量 | 80,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 鴨川市 |
本体施工者 | 飛島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | 自由越流式 | 1門 |
アクセス
付近に高速道路がないので、JR外房線、安房小湊駅からのアクセス方法を記載させてもらう。
駅から、国道128号線鴨川方面(駅を背面にして右方向)へ向かう。
するとすぐに信号があるので、ここを左折。
あとはそのまま4.24km走る。
すると、内浦山県民の森に到着する。
ここからが要注意。ハイキングコースになっているので、走行も注意して欲しい。
左手を眺めながら走っていると、1kmほど走ったところにコンクリート製のダムが見えてくる。
そう、ここが第二奥谷ダムだ。
駐車場はないが、所々道が広くなっているので、適当に車を停めて見学すると良いだろう。
ただし、すれ違いの邪魔になる駐車はご遠慮願いたい。
また、内浦山県民の森管理所手前から分岐している林道は、勝浦ダムに続いている。
林道といっても、よく整備されている林道なので乗用車でも安心だ。
ということで、勝浦ダムの見学もあわせておすすめする。
コメント