重力式コンクリートダムだと思いきや、ロックフィルダムの三保ダム。
芝生の緑色と、コンクリートの荒々しさが対照的で、とても美しいダム。
こんなに美しいダムは見たことがないと、私個人は感じました。
提体上を眺める。
ロックフィル部分は2回湾曲している。
その奥に、洪水吐を備えた重力式コンクリート(?)部分がある。
ロックフィルの奥にある洪水吐。
あまり見ない光景だ。
洪水吐より下流を眺める。
下に見える減勢工が非常に大きく感じる。
右にはなぜか茶畑が。
自由越流式の洪水吐。
ゲートのすぐ脇にある。
ゲートはラジアルゲート4門・ローラーゲート1門。
ゲートの奥にロックフィルの堤体が続く。
ちなみに、手前右に少しだけ写っている
コンクリートは、自由越流式の洪水吐。
ひと山はさんだ所にある取水設備。
導水管で山中をくぐり、提体下へと導く。
美しい三保ダムの左半分。
左側のゲート郡、中央の岩が露出したロックフィル部、左半分の芝生を生やしたロックフィル部。
全てが見事に調和していて感動的だ。
三保ダムの右半分。
芝生が自然でアースダムに見えてしまう。
う~ん、とってもビューティフル!
左下に見えるものは、発電施設。
取水塔から導かれた水で発電する。
ゲート郡を望遠で眺める。
下流から洪水吐を眺める。
一番左のみがローラーゲート。
その他はラジアルゲート。
下流より洪水吐を眺めるパノラマ写真。減勢工はとても広かった。
下流より堤体を眺めるパノラマ。緑の堤体が美しい。
スペック
ダム名 | 三保(みほ)ダム |
ダム型式 | センターコア型ロックフィル |
河川名/水系名 | 河内川/酒匂川水系 |
所在地 | 神奈川県足柄上郡山北町神尾田 |
位置 | 北緯35度24分37秒 東経139度02分30秒 |
着工年/完成年 | 1969年/1978年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/上水道用水/発電 |
堤高 | 95.0m |
堤頂長 | 587.7m |
堤体積 | 5,816,000立方m |
流域面積 | 158.5平方km |
湛水面積 | 218ha |
総貯水容量 | 64,900,000立方m |
有効貯水容量 | 54,500,000立方m |
ダム湖名 | 丹沢湖(たんざわこ) |
管理 | 神奈川県 |
本体施工者 | 鹿島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 321.5m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 316.8m(6月15日~10月15日) |
最低水位 | EL 282.3m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | W29.0m×H2.0m×1門 | |
常用洪水吐 | ラジアルゲート | W9.0m×H13.1m×4門 | 3,360m3/s |
常用洪水吐 | ローラーゲート | W9.0m×H6.0m×1門 | 212m3/s |
表面取水設備 | 2段式ローラーゲート | H15.5m×B5.0m | |
利水放流設備 | ジェットフローゲート | Φ0.9m×2条 | 17m3/s |
利水放流設備 | ジェットフローゲート | Φ1.2m×1条 | 25m3/s |
発電所使用水量 | 田ノ入発電所(東京発電) | 12.00m3/s |
アクセス
東名自動車道大井松田ICからのアクセスがいいだろう。
インターを国道246号線方面に出る。
しばらく走ると国道246号線とのT字路に出る。
このT字路を左折。11kmほど走ると、丹沢湖は右折との標識が現われる。
この交差点を右折。ちょっとした田舎道を6kmほど走ると急な上り坂になる。
この坂道をガンガン攻めるとトンネルに突入。
トンネルを抜けるともうそこは丹沢湖。
しかし、はじめのうちは湖が見えないので注意されたし。
神奈川県水道企業団の看板が見えたら注意。
そのすぐ先に、「公衆便所入口」の標識がある。この標識に従い公衆便所へGO!
じつはここは三保ダムだった。
まずは提体上を散歩し、下流部をじっくり見ましょう。
提体のすぐ前まで行ける道を発見できるはず。
発見したら車に戻り、堤体下まで行ってみましょう。
とても美しい風景が見られるはずですよ。
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