群馬県の大仁田川総合開発事業の一環として建設されたダム。
林道好きが好む御荷鉾林道を遮り、2001年に完成した。
ダムまでの案内の標識がなく、近隣にはその存在感が薄そうである。
しかし、堰堤真下にかかる橋から見上げた、霧の中にそびえ立つ姿は壮観。
重力式コンクリートの大仁田ダム。
雨だったので遠くが霞んでいる。
下流より堤体を眺める。
常用洪水吐より放流中。
非常用洪水吐は、自由越流式が4カ所。
天端を眺める。
右の三角屋根の建物は、
多分利水用ゲートの操作部分か?
天端より直下を眺める。
2001年に完成しただけあって、
まだコンクリートの色が白く美しい。
ゲート群のアップ。
自由越流式の非常用洪水吐が4門。
常用洪水吐が1門。
下流より堤体を見上げる。
そう高さはないが迫力を感じる。
天端より大仁田湖を眺める。
堤体の大きさのわりには小さなダム湖だった。
スペック
ダム名 | 大仁田(おおにた)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 大仁田川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県甘楽郡南牧村大字大仁田 |
位置 | 北緯36度08分11秒 東経138度41分08秒 |
着工年/完成年 | 1990年/2001年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水 |
堤高 | 54.4m |
堤頂長 | 163.0m |
堤体積 | 123,000立方m |
流域面積 | 4.4平方km |
湛水面積 | 3ha |
総貯水容量 | 437,000立方m |
有効貯水容量 | 283,000立方m |
ダム湖名 | 大仁田湖(おおにたこ) |
管理 | 群馬県 |
本体施工者 | 奥村組・錢高組・上原建設 |
水位
設計洪水位 | EL 691.9m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 690.1m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 679.1m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 676.1m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | クレスト自由越流 | H1.8m×B8.0m×4門 | |
常用洪水吐 | オリフィス自然調節 | H2.1m×B2.1m×1門 | |
利水放流設備 | ジェットフローゲート | Φ0.1m×1条 |
アクセス
関越自動車道本庄児玉インターより、国道462号線を神泉町・十石峠方面にひたすら進む。
途中、何カ所かトラップがあるが、引っかからないように標識に注意して欲しい。
10kmほど走ると道は県境を迎え、群馬県に突入する。
県境から5kmほどで、鬼石の市街地に入る。ここからが要注意である。
県道177号線との交差点があるので、ここを右折。
そこから4kmほど走る。
やがて左手に、御荷鉾林道があらわれるので、この林道の突入する。
あとはただ、ひたすら真っ直ぐ35kmほど走る。
長い長い林道である。晴れた日はとても良い景色らしいが、私が訪問する日はいつも雨である。
石神峠・塩沢峠・塩ノ沢峠を越え、相当体力を消耗し、精根尽きる頃に大仁田ダムに到着する。
また、下久保ダムを通る国道462号線からのアクセスもあるが、ここでは割愛させてもらう。
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