電源開発所有の発電専用ダム。
堤高76mの重力式コンクリートダムで、総貯水容量は約2億m3にもおよぶ大きなダム。
1956年完成だが、コンクリートは凍害による破損が目立ち、かれこれ100年近く経過している堤体に思える。
発電は、このダムから最大45m3/sの水を取水し、4kmほど下流にある糠平発電所にて42,000kWの電気を生み出している。
取材時、大雨のため大きなミスをしてしまった。
天端に入れる道を見落とし、国道から堤体を眺めることしかしなかった。
次回は天端に入り、より細かな取材をしたいと思う。

下流正面より堤体を眺める。
国道から良いアングルで見ることができる。

減勢工の様子。

クレストゲートはローラーゲート3門。

コンジット部に何かあった。
凍害を受けているコンクリートが痛々しい。

下流の様子。
森、森、森。

ダム湖に沈んでいる有名な橋。
タウシュベツと言うらしい。
スペック
ダム名 | 糠平(ぬかびら)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 音更川/十勝川水系 |
所在地 | 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 |
位置 | 北緯43度22分24秒 東経143度13分17秒 |
着工年/完成年 | 1953年/1956年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 76.0m |
堤頂長 | 293.0m |
堤体積 | 460,000立方m |
流域面積 | 387.8平方km |
湛水面積 | 822ha |
総貯水容量 | 193,900,000立方m |
有効貯水容量 | 160,500,000立方m |
ダム湖名 | 糠平湖(ぬかびらこ) |
管理 | 電源開発(株) |
本体施工者 | 大林組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 3門 |
アクセス
道東自動車道音更帯広ICより国道241号線を糠平方面へひたすら走る。
30kmほど走ると、国道241号線と国道273号線との分岐がある。
ここは国道273号線を選択、糠平方面を目指す。
20kmほど走ると、右手に糠平ダムが見えてくる。
天端に行くには、そこから500mほど先にある、左側の小道を進むらしい。
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