北海道が管理する多目的ダム。
洪水調節の他、かんがい用水や小平町用の上水道用水の確保を目的としている。
堤高42.4m、堤頂長475mの超横長ダムで、縦横比は1:11.2にもおよぶ。
これだけ長い天端なので、車での通行を許してもらいたいものだが、残念ながら徒歩での通行のみとなっている。
堤体直下は公園になっており、ここに「クビナガリュウ」という恐竜の像が飾ってある。
近隣からカモハシリュウの化石が出土したからとの理由だそうだ。
また、直下の河川も解放されており、河川に橋もかかっている。
流量が少ない時など、水遊びを楽しみたくなる造りだ。
取材日はあいにく流量が多く、その橋は立入禁止になっいた。
もし橋が通行可能だったとしたら、堤体正面の良いアングルが撮れたと思うと残念で仕方がない。
このダムの見学は、長い堤頂長のおかげで思いの外時間を要するので、ゆったりとしたスケジュールを組んでおいた方が良いだろう。
下流より堤体を眺める。
こう見えても、超横長ダムなのだ。
ちょっと近づいて放流設備をメインに眺める。
河川の流量が多い。
下流には沈下橋が架かっているが、残念ながら本日は立入禁止だった。
堤体右岸半分を眺める。
堤体左岸半分を眺める。
常用洪水吐を間近で眺める。
このダムはここまで近づくことができる。
右岸下流側より堤体を眺める。
クレスト部に非常用洪水吐として自由越流式が19門。
上流側を眺める。
長い天端なのに、残念ながら自動車通行禁止。
壁面のデザインがオシャレだ。
右岸に設置されているインクライン。
再びインクライン。
天端より下流の公園を眺める。
天端より直下を眺める。
中央の穴は常用洪水吐。
減勢のためだろうか、出っ張ったデザインが面白い。
下流の様子。
常用洪水吐の呑口。
越流式の様に変わったデザイン。
こうすることで、流量を増やすことができるからなのか。
上流より堤体を眺める。
ダム湖を眺める。
スペック
ダム名 | 小平(おびら)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 小平蕊川/小平蕊川水系 |
所在地 | 北海道留萌郡小平町字滝下 |
位置 | 北緯44度03分53秒 東経141度54分22秒 |
着工年/完成年 | 1972年/1992年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/かんがい用水/上水道用水 |
堤高 | 42.4m |
堤頂長 | 475.0m |
堤体積 | 271,000立方m |
流域面積 | 186.1平方km |
湛水面積 | 265ha |
総貯水容量 | 33,200,000立方m |
有効貯水容量 | 27,600,000立方m |
ダム湖名 | おびらしべ湖(おびらしべこ) |
管理 | 北海道 |
本体施工者 | 大成建設・伊藤組土建・フジタ |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
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非常用洪水吐 | 自由越流式 | 19門 | |
常用洪水吐 | 自由越流式 | 1門 |
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