四国電力(株)が所有する発電専用ダム。
揚水発電の上池で、下池は長安口ダムとなる。
このダムで取水された水は蔭平発電所に運ばれ、最大60.58m3/sの水量を用いて46,650kWの電気を生み出している。
堤体はアーチ式コンクリート型式で、天端に突起物が無いスッキリとしたデザイン。
天端全面に9門のラジアルゲートが配置されており、一般的なアーチ式コンクリートダムと比べると攻撃的なデザインに仕上がっている。
なお、天端は残念ながら立入禁止だ。
上流より堤体を眺める。
天端全面にゲートが設置されている感じ。
放流設備はラジアルゲートが9門。
うち、1門のみフラップがついている。
堤体と発電用取水口。
揚水発電の取水口にしてはコンパクトなデザイン。
取水口のアップ。
ここから蔭平発電所へ水が導かれる。
インクライン。
ダムを眺める。
水の色が美しかった。
天端手前には管理所があるため立入禁止だった。
スペック
ダム名 | 小見野々(こみのの)ダム |
ダム型式 | アーチ式コンクリート |
河川名/水系名 | 那賀川/那賀川水系 |
所在地 | 徳島県那賀郡那賀町木頭助 |
位置 | 北緯33度48分22秒 東経134度14分42秒 |
着工年/完成年 | 1965年/1958年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 62.5m |
堤頂長 | 151.8m |
堤体積 | 40,000立方m |
流域面積 | 270.8平方km |
湛水面積 | 89ha |
総貯水容量 | 16,750,000立方m |
有効貯水容量 | 11,420,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 四国電力(株) |
本体施工者 | 大成建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 9門 | |
放流管 | ホロージェットバルブ | 1条 | |
発電所使用水量 | 蔭平発電所 | 60.58m3/s |
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