東北電力(株)所有の発電専用ダム。
クレスト部にローラーゲートを5門備え、発電所も堤体に直結している。
このダムから最大345m3/sの水が取水され、直下にある柳津発電所にて7.5万kWの発電をおこなっている。
只見川にある他の東北電力(株)所有のダムと同様、ダムサイトには桜が植えられ、訪れる人の目を楽しませている。
他の電力会社さんも、このようなダムサイト造りをしていただきたいものである。
下流左岸より堤体を眺める。
左はゲートは洪水吐。右には柳津発電所。
洪水吐のアップ。
ローラーゲートが5門。
右下に発電所からの放流口が見える。
天端を眺める。
天端は所々広くなっている。
もしかすると、ここは天端ではなく、発電所の上部という扱いなのだろうか。
ちなみに、手前のゲートは発電用の取水口ゲート。奧が洪水吐ゲート。
天端より直下を眺める。
減勢工は豆腐仕様。
只見川にある東北電力(株)のダムによくある例だ。
天端より下流を眺める。
この先に片門ダムがある。
天端より発電所を眺める。
発電所に謎の穴があった。
上流右岸側より堤体を眺める。
絶妙な場所に桜が植えられている。
スペック
ダム名 | 柳津(やないづ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 只見川/阿賀野川水系 |
所在地 | 福島県河沼郡柳津町大字柳津 |
位置 | 北緯37度31分08秒 東経139度42分24秒 |
着工年/完成年 | 1952年/1953年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 34.0m |
堤頂長 | 216.7m |
堤体積 | 34,000立方m |
流域面積 | 2,700平方km |
湛水面積 | 207ha |
総貯水容量 | 24,309,000立方m |
有効貯水容量 | 5,864,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 東北電力(株) |
本体施工者 | 前田建設工業 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 215.00m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ローラーゲート | 5門 | |
発電所使用水量 | 柳津発電所(東北電力) | 345.00m3/s |
アクセス
磐越自動車道会津坂下ICより、国道252号線を只見方面に向かう。
道の駅「会津柳津」を越え、1.66km走ると、右に曲がる小道がある。会津坂下ICから7.47kmの距離だ。
よく見ると、柳津ダムの看板が出ているので注意深く走れば見落とすことはないだろう。
右折し、坂を下ると柳津ダムに到着する。
天端脇に広場があるので、こちらに車を停めて見学すると良いだろう。
なお、この広場はぬかるんでおり、スタックする危険性があるので注意してほしい。
私がここでスタックしたことは内緒だ。
助けてくれた飯谷の皆さん、ありがとうございました。
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