ダムカードとは、国土交通省、(独)水資源機構、北海道開発局、内閣府沖縄総合事務局、および一部の府県所轄のダム、電力会社や農林水産省系のダムなどで配布している トレーディングカードです。
このカードは、ダムカード一覧のページに表示しているダム管理所や、資料館・展示館などに行けばもらう事ができます。
ただし、ダムによっては何かしらの条件をクリアしないともらえない場合や、土日曜日はもらえない場合もありますので注意が必要です。
予備知識
ダムカードには、フォーマットや配布方法を細かく定めている機関の認定を受けた統一デザインのカードと、 機関を介さず、見よう見まねで、ダム独自で制作した統一デザインに従っていないカードの2種類があります。
統一デザイン外のカードは、書体や表記方法、色が違っていたり、余計な文字が記入されていたりします。
配布方法もまちまちで、(公の機関が発行しているにもかかわらず)不公平感を伴う場合もあります
統一デザインカードは、「ダムカード配布施設一覧(外部リンク)」に掲載されています。
カード解説
1.ダム名
ダムの名称が記載されています。
2.目的
ダムの目的がアルファベットで記載されています。アルファベットがあらわす意味は下記の通りです。
F : 洪水調節、農地防災
N : 不特定用水、河川維持用水
A : かんがい用水
W : 上水道用水
I : 工業用水
P : 発電
S : 消流雪用水
R : レクリエーション
3.型式
ダムの形式がアルファベットで記載されています。アルファベットがあらわす意味は下記の通りです。
A : アーチダム
E : アースダム
G : 重力式コンクリートダム
GA : 重力式アーチダム
GF : 重力式コンクリート・フィル複合ダム
HG : 中空重力式コンクリートダム
MB : 可動堰
R : ロックフィルダム
※G+Rなどの表記は、2つ以上の形式を持った複合ダムです(GFと類似します)。
4.バージョンおよび作成日
ダムカードのバージョンと作成日が、「Ver *.* (****.**)」というフォーマットで記載されています。
誤植の訂正程度ではバージョンアップを行わないという情報があります。
ちなみに、一番古い作成日は、2007.07です。
「VOL *.* (****.**)」や「No *.* (****.**)」という表記になっているカードもありますが、これは(正式には)公式カードではないとされている様です。
5.写真
ダムの写真です。
横長の写真が大多数ですが、一部のダムでは縦長の写真を使用しています。
6.所在地
ダムの所在地が記載されています。
右岸左岸で住所が大幅に異なる場合は、両方の住所が記載されています。
7.河川名
ダムが存在する水系および河川名が記載されています。
8.型式(形式)
ダムの型式(形式)が表示されています。
ダムにより、形式と表示されていたり、型式と表示されていたりします。今後は型式に統一されるという噂があります。
また、重力式アーチダムを、アーチ重力式コンクリートダムと記載しているものもあります。
9.ゲート
ダムに装備されている放流設備が記載されています。
全ての放流設備を記載していないダムもあります。
10.堤高・堤頂長
ダムの堤頂および堤頂長が記載されています。
これらの意味については、ダムの用語のページをご覧下さい。
11.総貯水容量
ダム湖の総貯水容量が記載されています。
この意味については、ダムの用語のページをご覧下さい。
12.管理者
ダムの管理者が記載されています。
13.本体施工/完成年
ダムの本体施工年および完成年が記載されています。
ダムは、施工開始から完成まで相当の年月がかかるので、この日付には大きな差がある事が通常です。
14.QRコード
ダムのオフィシャルページ等にリンクしているQRコードです。
このQRコードが無いダムカードもあります。その場合、文章でURLが記載されています。
15.ランダム情報
ダムやダム周辺の情報が記載されています。
なお、ダムによって背景が青紫色のものと、赤紫色のものがあります(情報提供 萃香様)。
16.こだわり技術
このダムならではの特徴的な技術が記載されています。
なお、ダムによって背景が青紫色のものと、赤紫色のものがあります(情報提供 萃香様)。
また、わからない語句がある場合、ダムの用語のページが役立つかもしれません。
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リンク
- ダムカード配布施設一覧(外部リンク)
- ダムカードあり升 (外部リンク)
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