群馬県にありがながら信濃川水系のダムで、このダムの水は日本海に流れ出る。
標高1,514mという、とても高いところにあり、ダムサイトは日本の風景とは思えないほど美しい。
それに加え、このダムの型式も珍しく、コンクリートフェイシング・ロックフィルダムという、 日本には3基しかない型式のダムである。
景観といい型式といい、一見の価値があるダムである。
横より、堤体を眺める。
通常のロックフィルよりも斜度が急だ。
堤体右岸に設置されている、自由越流式の洪水吐。
ダム湖の大きさの割には、小さなものだった。
緊急時、オーバーフローをしないか心配。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
奥に野反湖ロッジが見える。
天端よりダム湖を眺める。
人工のものとは思えない自然の豊かさがある。
ダム湖側より堤体を眺める。
こちらから見るとコンクリートダム。
コンクリートの遮水壁が表面にある。
国内に3基しかない珍しい構造。
洪水吐を眺める。
小さな洪水吐だった。
天端より下流を眺める。
あっちはもう長野県。
上記のアップ写真。
水は流れていなかった。
スペック
ダム名 | 野反(のぞり)ダム |
ダム型式 | コンクリートフェイシングロックフィル |
河川名/水系名 | 中津川/信濃川水系 |
所在地 | 群馬県吾妻郡中之条町大字入山字沼山 |
位置 | 北緯36度43分07秒 東経138度38分29秒 |
着工年/完成年 | 1953年/1956年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 44.00m |
堤頂長 | 152.50m |
堤体積 | 192,000立方m |
流域面積 | 16.6平方km |
湛水面積 | 180ha |
総貯水容量 | 27,050,000立方m |
有効貯水容量 | 26,750,000立方m |
ダム湖名 | 野反湖(のぞりこ) |
管理 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 西松建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL1,514m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | 自由越流式 | 1門 |
アクセス
関越自動車道渋川伊香保ICより、国道17号線を北上。
5kmほど走ると、吾妻川を渡り、国道353号線との交差点にさしかかる。
この交差点を左折、国道353号線に入る。
12kmほど走ると、中之条市街に突入する。ここでこの国道は、国道145号線と合流する形になる。
道的には直進、国道的には左折になるかたちで、国道145号線に進路を変える。
吾妻川を左手に眺めながら、18kmほど直進する。
須川橋という交差点で、国道292号線が分岐するので、ここは国道292号線を選択する。
10kmほど走ると、今度は405号線とのY字路にさしかかる。
ここは右折、国道405号線に入る。
6kmほど走ると、白砂川ダムが左手に現れる。
時間があれば、このダムも見学すると良いだろう。
このダムから進むこと8km。
十分ワインディング道路を楽しむと、左手に野反湖が見えてくる。
日本とは思えない景色だ。
ダム湖を眺めながら、道を突き進むと、やがてダムの天端を渡る。
天端手前がちょっとした広場になっているので、ここに車をとめて見学するとよいだろう。
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