かんがい用水専用のアースダム。
1955年に完成し、すぐ隣にある三名川ダムの容量不足を助けた。
ダムの北側にある鮎川から取水し、このダムに溜められる。
この導水路は牛秣ダム経由で、すぐ隣にある三名川ダムにも繋がっている。
牛秣ダムから三名川ダムへの導水路は、牛秣ダムの貯水池内と思われる場所を通っている所が面白い。
貯水池には釣り用の桟橋や、貸しボート屋があり、休日は釣り客でにぎわっている雰囲気だった。
ジョギングをしている人も見受けられ、市民の憩いの場となっている様子がうかがえた。
下流より堤体を眺める。
黒くなっている部分は野焼きの痕。
手前には水田が広がっていた。
天端を眺める。
どう見ても駐車場になっていた。
釣りのシーズン中は、この枠いっぱいに車が駐車されるのだろうか。
左岸にある自由越流式の洪水吐。
トンネル式だった。
その先のトンネルのアップ。
あまり使われていない様子だった。
そのトンネル式洪水吐の吐口。
天端より下流を眺める。
水田と民家が広がっていた。
堤体の黒い部分は野焼きした痕。
天端よりダム湖を眺める。
小さな貯水池だった。
手前の桟橋は釣り用の桟橋。
もちろん有料だ。
かんがい用水の取水塔。
取水塔から取水された水は、堤体内にあるトンネル式導流部を通り、こんな感じに放流される。
ちなみに、このトンネルの位置はこの写真を参照。
堤体の中央付近にある。
鮎川からの導流部。
手前から水が流れて来る。
左のゲートを開けると、牛秣ダムに水が注がれる。
右のゲートを開けると、お隣の三名川ダムに水が注がれる。
三名川ダムへの導水路のアップ。
白いガードレールの下のコンクリートが導水路だ。
ダム湖内に設置されていると思われる。
洪水時は水路からダム湖へ越流する仕組みだろうか。
手前の水路は三名川ダムへの導水路。
ダム湖の奥に堤体が見える。
巨大な石碑が設置されていた。
スペック
ダム名 | 牛秣(うしまぐさ)ダム |
ダム型式 | アース |
河川名/水系名 | 鮎川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県藤岡市金井字牛秣 |
位置 | 北緯36度12分48秒 東経139度02分06秒 |
着工年/完成年 | 1951年/1955年 |
用途 | かんがい用水 |
堤高 | 27.8m |
堤頂長 | 257.5m |
堤体積 | 237,000立方m |
流域面積 | 6.2平方km |
湛水面積 | 10ha |
総貯水容量 | 900,000立方m |
有効貯水容量 | 890,000立方m |
ダム湖名 | 鮎川湖(あゆかわこ) |
管理 | |
本体施工者 | 荒井建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | 自由越流式 | 1門 |
アクセス
近隣にある三名川ダムからのアクセス方法を記載させてもらう。
三名川ダム天端の道を下り、三名川ダム直下の道を、堤体に背を向けるように直進。
一つ目の交差点を右折。細い道だが、気にせずに進んで欲しい。
やがてT字路にさしかかるので、ここを右折。
しばらく走ると、右前に湖が見えてくる。
湖面をなぞるように進むと、少しばかり大きな道との交差点にさしかかる。
ここを右折。
ゴルフ場の中(?)を通り、トンネルを潜ると鮎川湖が見えてくる。
鮎川湖を右手に眺めながら進めば、やがて天端に到着する。
所々に駐車場があるので、こちらに車を停めて見学するとよいだろう。
また、付近に三名川ダムがあるので、こちらの見学も合わせておすすめする。
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