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布目ダム

奈良県

(独)水資源機構所有の多目的ダム。
クレスト部に11門並んだ自由越流式の洪水吐が印象的なダムだろうか。
それ以外は、ノッペリとした造りになっていて、余分なものを取り付けないというこだわりを感じる。
唯一、堤体下流側壁面についている構造物といえば、常用洪水吐のスポイラーぐらい。
そのスポイラーも簡素なもので、これだけあれば足りるだろうという、コンパクトなサイズに収まっている。
また、常用洪水吐の吐口の取り付け方も特徴的だろうか。
この手のダムの場合、吐口は減勢工に接した造りになっておらず、堤体表面を流れ落ちる構造を取っている場合が多いが、このダムの場合、 吐口が副ダム水面下まで切れ込んでいる。
重力式コンクリートダムという事だが、右岸にはロックフィル部がある。
コンバインダムと言っても良さそうだが、基準が曖昧なので、ここではこのまま重力式コンクリートダムということにしておこう。
私は、布目川下流からこのダムにアプローチしたのだが、とても細い河川で心配だった。
このダムが本気を出して放流したら、絶対に下流が氾濫してしまう事だろう。
まぁ、そんな事が起こらないように、このダムが働いてくれているわけだが・・・。
観光施設としては、右岸に公園があり、ゆっくりとした時間を過ごす事ができる。
暖かい、よく晴れた日に訪問したくなるダムだ。


ノッペリとした印象の布目ダム。
スベスベという感じである。
クレスト部に11門並んだ非常用洪水吐が印象的。

自由越流式の非常用洪水吐のアップ。
よく見ると、一番左岸側に設置してある洪水吐のみ、越流高が違っていた。

常用洪水吐のアップ。
あの中に、ジェットフローゲートが隠されているのだろう。
吐口が、副ダム最下部まで切れ込んでいるのも特徴だろうか。

天端を眺める。
自動車通行不可。
広いのにもったいないなぁ。
飾りなどは無く、シンプルな造り。

左岸に設置されているインクラインを眺める。

選択取水施設。
ダムのサイズに相応しい大きさだろうか。

天端より直下を眺める。
放流しているらしいが、どこから放流しているのかわからなかった。
なんか悔しい・・・。

天端より下流を眺める。
あの先の川幅は、本当に狭い。
このダムが本気を出したら凄い事に・・・。

ダム湖を眺める。
ダムのサイズの割には小さなダム湖に見えた。

右岸のロックフィル部。
これでいて、コンバインダムではないという。
コンバインの定義がいまいちわからない。

下流より堤体を眺める。
残念ながら、全てを見る事ができなかった。


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スペック

ダム名布目(ぬのめ)ダム
ダム型式重力式コンクリート
河川名/水系名布目川/淀川水系
所在地奈良県奈良市北野山町地先
位置北緯34度41分59秒 東経135度58分41秒
着工年/完成年1975年/1991年
用途洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水
堤高72.0m
堤頂長322.0m
堤体積330,000立方m
流域面積75平方km
湛水面積95ha
総貯水容量17,300,000立方m
有効貯水容量15,400,000立方m
ダム湖名布目湖(ぬのめこ)
管理(独)水資源機構
本体施工者大成建設・森本組

水位

設計洪水位
洪水時最高水位(サーチャージ水位)EL 287.300m
平常時最高水位(常時満水位)EL 284.000m
第1期洪水貯留準備水位(第1期洪水期制限水位)EL 280.600m(6月16日~8月15日)
第2期洪水貯留準備水位(第2期洪水期制限水位)EL 279.200m(8月16日~10月15日)
最低水位EL 256.000m

放流設備

用途形状サイズ放流能力
非常用洪水吐自由越流式W13.0m×H2.8m×10門
W13.0m×H2.1m×1門
1,180m3/s
常用洪水吐高圧ラジアルゲートW3.0m×H3.1m×1門150m3/s
利水放流管ジェットフローゲート Φ1,100m×1条 
利水放流管ジェットフローゲートΦ400m×1条

アクセス

このダムの見学の際には、ぜひとも高山ダムも見学して欲しいので、高山ダムからのアクセス方法を記載させてもらう。
高山ダム左岸を通っている、府道82号線を、ダム湖方面へ直進。
ダム湖を長めながら、9.18kmほど走ると、T字路にさしかかる。
このT字路を右折、県道4号線に入る。
3.96kmほど走ると、左に分かれる道があらわれる。
ここは左折、県道25号線に入る。
1.19kmほど走った所に分岐がある。
右に行けば左岸に、左に行けば右岸に到着できる。
どちらのルートも、1.5kmほど走れば到着できるので、お好みで選択すればよいだろう。


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