北海道が所有する洪水調節専用ダム。
遠目より堤体を眺めることはできるが、天端には立ち入ることができない。
北海道にあるロックフィルダムだが、北海道としては珍しく、草がボウボウに生えているため、あまり美しいとは言えない堤体であることが残念だ。
このダムの特徴は、洪水吐からの導流部や減勢工が風変わりなことだろうか。
洪水吐には近づくことができないので、下流から眺める導流部を見ての想像だが、常用洪水吐と非常用洪水吐が合体しているように見える。
また、減勢部分も変わっており、H型のコンクリートブロックが大量に敷き詰められている。
ということで、できれば天端から洪水吐や導流部を眺めたいダムである。

左岸より堤体を眺める。
北海道のロックフィルダムとしては珍しく、草がボウボウだ。

下流より堤体を眺める。
左に洪水吐からの導流部が見える。

導流部のアップ。
放流している穴は、多分、常用洪水吐からのもの。
その上の切れ込みは、多分、自由越流式の非常用洪水吐からの流路。

減勢工はH型コンクリートブロックが敷き詰められている。

天端というか、ダムサイトは残念ながら立入禁止。

洪水吐と思われる部分。

ダム管理所。
スペック
ダム名 | 濁川(にごりがわ)ダム |
ダム型式 | ゾーン型ロックフィル |
河川名/水系名 | 澄川/濁川水系 |
所在地 | 北海道茅部郡森町 |
位置 | 北緯42度06分01秒 東経140度27分02秒 |
着工年/完成年 | 1975年/2005年 |
用途 | 洪水調節、農地防災 |
堤高 | 42.0m |
堤頂長 | 219.0m |
堤体積 | 480,000立方m |
流域面積 | 14.3平方km |
湛水面積 | 10ha |
総貯水容量 | 1,048,000立方m |
有効貯水容量 | 409,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 北海道 |
本体施工者 | 鴻池組・工藤建設・ピーエス三菱 |
水位
設計洪水位 | EL 193.1m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 191.2m |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 186.5m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | ||
常用洪水吐 |
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