北海道開発局が管理する多目的ダム。
洪水調節の他、上水道用水の確保を目的としている。
このダムの水は、留萌市の上水道用水として使われ、一日最大4,600m3の水を供給している。
2009年に完成したロックフィルダムで、2014年の取材日でも、まだ完成していない部分があった。
どちらかというと黒色系のリップラップを施しており、堤高の低さ、および、堤頂長の長さも相まって、近づくまではダムに見えなかった。
放流設備は、常用洪水吐、非常用洪水吐とも自由越流式。
ダム流域が小さく、洪水到達時間が短いことからゲート操作が不要な自由越流式を選定したとのこと。
取材日当日は貯水量が少なく、各ゲートが上流側からも良く見えていた。
高速道路のそばにあるのでアクセスしやすい。
近くに立ち寄った際はぜひ見学してみよう。
下流より堤体を眺める。
堤高が低く堤頂長が長いため、遠目ではよくわからない。
下流より放流設備を眺める。
非常用洪水吐が左右に2門ずつ。
それを挟むように自由越流式の常用洪水吐が1門。
堤体と洪水吐の位置関係。
ちょっと引いたアングル。
左手前の四角い窪みは、発電所の建設現場。
左岸より堤体を眺める。
よく見ると、半分より下は芝生になっている。
天端を眺める。
自動車での通行禁止。
堤体上流側を眺める。
黒色系のリップラップだ。
ダム湖越しに堤体を眺める。
堤体と放流設備の間にちょっとした丘がある。
放流設備を眺める。
水量が少ないのでよく見える。
その先の導流部。
副堤体が2つある?
まだ新しいダムなので、コンクリートの色が白い。
やはり副堤体が2つある。
左岸にある取水設備を眺める。
天端より下流を眺める。
直下の広場は公園か何かになるのだろうか。
ダム湖の様子。
スペック
ダム名 | 留萌(るもい)ダム |
ダム型式 | ロックフィル |
河川名/水系名 | チバベリ川/留萌川水系 |
所在地 | 北海道留萌市大字留萌村字チバベリ |
位置 | 北緯43度50分02秒 東経141度45分41秒 |
着工年/完成年 | 1984年/2009年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水 |
堤高 | 41.2m |
堤頂長 | 440.0m |
堤体積 | 1,225,000立方m |
流域面積 | 42平方km |
湛水面積 | 220ha |
総貯水容量 | 23,300,000立方m |
有効貯水容量 | 21,800,000立方m |
ダム湖名 | チバベリ湖(ちばべりこ) |
管理 | 北海道開発局 |
本体施工者 | 飛島建設・鉄建建設・岩田地崎建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 46.75m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 40.85m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 30.05m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | 4門 | |
常用洪水吐 | 自由越流式 | 1門 |
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