電源開発(株)が所有する発電専用ダム。
池原ダムと揚水発電をおこなっており、このダムは下部ダムとなる。
重力式アーチと言う型式でそれほど数が無い珍しい型式。
直下の河川が右に約90度曲っているので、真正面から堤体を眺めることができる。
余談だが、このダムのゲートの数は7門。ダム名は七色ダム。
ということで、ゲートの色も7色に塗り替えるべきだと思う。
下流正面より堤体を眺める。
重力式アーチ型式なので重厚感を感じる。
河原に降りれば、直下まで近づくことができると思われる。
天端を眺める。
電源開発(株)らしい、巨大なローラーゲート。
減勢工の副ダムを眺める。
重力式アーチなので、副ダムもアーチ。
中央の放流は、河川維持放流。
こちらの放流でも発電をおこなっている。
右岸に設置されている七色発電所。
設置と表現するよりも、ダムと一体になっているという感じ。
天端からそびえたっている七色発電所。
右岸に設置されている七色発電所の取水口。
ここから取水された水で82,000kWの電力を生み出している。
七色発電所。
※特別な許可を得て撮影しています。
ダム湖。
非常に細長いダム湖で、バックウォーターは池原ダム直下となる。
右岸より堤体を眺める。
※特別な許可を得て撮影しています。
左岸より堤体を眺める。
ゲートの色が電源開発(株)であることを物語っている。
スペック
ダム名 | 七色(なないろ)ダム |
ダム型式 | 重力式アーチ |
河川名/水系名 | 北山川/新宮川水系 |
所在地 | 三重県熊野市神川町神上字横山1810-1 |
位置 | 北緯33度57分37秒 東経136度00分09秒 |
着工年/完成年 | /1965年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 61.0m |
堤頂長 | 200.8m |
堤体積 | 157,000立方m |
流域面積 | 462平方km |
湛水面積 | 332ha |
総貯水容量 | 61,300,000立方m |
有効貯水容量 | 10,700,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 電源開発(株) |
本体施工者 | 大林組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 190.00m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 186.50m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ローラーゲート | W14.863m×H15.481m×7門 | |
発電所使用水量 | 七色発電所(電源開発) | 140.00m3/s |
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