電源開発(株)が所有する発電専用ダム。
堤高76mのアーチ式コンクリートダムで、クレスト部に7門のローラーゲートが設置されている。
電源開発(株)としては、坂本ダムと並んで、初めて施工された本格的アーチ式コンクリートダムとのこと。
このダムの水は導水管にて7,990m下流にある十津川第二発電所へ運ばれ、最大75m3/sの水量を用いて58,000kWの電気を生み出している。

右岸下流より堤体を眺める。
コンパクトなアーチ式コンクリートダム。
ゲートの色が電源開発(株)らしい。

一番左岸のゲートには河川維持用水放流用のゲートが2門内蔵されている。

右岸真横より堤体を眺める。

天端より直下を眺める。
副ダムっぽい構造物が両岸にある気がするが、副ダムと呼んでよいものなのだろか。

天端より下流を眺める。
アーチ式コンクリートダムが施工できる岩盤という感じがする。

下流左岸にある構造物。
ダム建設時の仮排水トンネルだろうか。

天端より貯水池を眺める。
結構狭い。

右岸の道路より堤体を眺める。
アーチ式コンクリートダムは美しいですよね。

発電用の取水棟。
8角形。

ダム管理所。
スペック
ダム名 | 二津野(ふたつの)ダム |
ダム型式 | アーチ式コンクリート |
河川名/水系名 | 十津川/新宮川水系 |
所在地 | 奈良県吉野郡十津川村山手谷ウネ山366-1 |
位置 | 北緯33度54分34秒 東経135度46分58秒 |
着工年/完成年 | 1959年/1962年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 76.0m |
堤頂長 | 210.6m |
堤体積 | 120,000立方m |
流域面積 | 801平方km |
湛水面積 | 230ha |
総貯水容量 | 43,000,000立方m |
有効貯水容量 | 11,000,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 電源開発(株) |
本体施工者 | 西松建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 132.5m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 127.5m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | ローラーゲート | W12.5m×H11.5m×7門 | |
発電所使用水量 | 十津川第二発電所(電源開発) | 75.00m3/s |
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