長野県の梓川にあるダム。
この川には3連続でアーチ式コンクリートダムが建設されていて、俗に、梓川3ダムとか、安曇3ダムと呼ばれている。
この水殿ダムは3ダムの中で真ん中に位置し、奈川渡ダムの下部ダムの役割と同時に、稲核ダムの上部ダムの役割を果たしている。
このダムは、3ダムの中で中間の規模。
下流より堤体を眺める。
左手前に見える黒いコンクリートは洪水吐の部分。
上流の奈川渡ダムをそのまま小さくしたようなデザインだ。
天端を眺める。
右側の青い物は洪水吐ゲートの一部。
洪水吐からの導流部を眺める。
直下が稲核ダム湖であるため、減勢工がないのだろうか。
天端より直下の発電所を眺める。
なんだかわからない写真ですね。
ダム湖より洪水吐のゲートを眺める。
ラジアルゲートが2門。
大きなクレーンがあった。
天端中央までクレーンのレールが引かれていた。
取水口等の整備に使われるのだろうか。
下流より堤体を眺める。
奥に洪水吐の導流部が見える。
導流部はそんなに長くない。
ダム湖より堤体を眺める。
スペック
ダム名 | 水殿(みどの)ダム |
ダム型式 | アーチ式コンクリート |
河川名/水系名 | 梓川/信濃川水系 |
所在地 | 長野県松本市安曇 |
位置 | 北緯36度09分15秒 東経137度44分52秒 |
着工年/完成年 | 1965年/1969年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 95.5m |
堤頂長 | 343.3m |
堤体積 | 304,000立方m |
流域面積 | 431平方km |
湛水面積 | 57ha |
総貯水容量 | 15,100,000立方m |
有効貯水容量 | 4,000,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 間組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 2門 |
アクセス
長野自動車道松本ICより、国道158号線を上高地方面へ走る。
高速出口から右折するかたちになる。
あとは12kmほど、ひたすら直進するのみである。
市街地を抜け、だんだんと町並みは田舎風景になる。
梓川が併走するようになると、道はワインディングに変化する。
運転が楽しくなってきた頃に、目の前に突然アーチ式の美しいダムがあらわれる。
そう、ここが水殿ダムである。(うそ)
ここは稲核ダム、このさらに3km上流に水殿ダムはある。
もちろん、この稲核ダムの見学もして欲しい。
十分稲核ダムを堪能した後に、水殿ダムを見学すると嬉しさ10倍である。
なぜなら、ここよりも規模が大きいから。
3kmほど走ると、左手に道の駅「風穴の里」があらわれる。
ここから要注意。
そこからすぐに右に曲がる道がある。この道を右折。
するとすぐに、水殿ダムの堤体脇にたどり着く。
駐車場もあるので、ここに車をとめるとよいだろう。
また、さらに上流に奈川渡ダムがあるので、こちらの見学もあわせてお勧めする。
平日に取材に行ったのだが、意外と道は混んでいた。
シーズン中の休日ともなると、まったく動かなくなるそうなので、見学日には注意されたし。
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