重力式アーチダムに見える、アーチ式コンクリート型式の二瀬ダム。
国道の近くにあるダムだが、その国道も滝沢ダムの建設に伴い、少し離れた場所に付け替えられた。
そのため、今ではひっそりとした雰囲気をかもし出しているダムになってしまった。
案内板や施設の充実ぶりを見ると、以前は賑わっていた様子がうかがえる。
ただし、付近に信仰名所の三峯山があるので、シーズンになると賑わうのかも知れない。
クレスト部に4門のラジアルゲートがあり、2門ずつ左右に分かれて設置されているところが珍しい。
大きなアーチ式に見えるが、実際見てみると意外と小さく感じた。
※ 2005年9月に重力式アーチ型式に変更されました。
天端を眺める。
自動車での通行が可能だが、信号による交互通行。
左岸より堤体を眺める。
非常用洪水吐は、ラジアルゲートが4門。
2門ずつ左右に分かれて設置されている。
道路の上に、管理所がある。
ちょっと窮屈そうだ。
天端よりダム湖を眺める。
ひっそりとしていた。
左岸に設置されているインクライン。
天端より直下を眺める。
左右に非常用洪水吐の導流部が見える。
天端より下流を眺める。
中央に減勢工が見える。
展望台より堤体を眺める。
緑色の綺麗な湖面。
ゲート郡のアップ。
ダム湖より堤体を眺める。
スペック
ダム名 | 二瀬(ふたせ)ダム |
ダム型式 | 重力式アーチ |
河川名/水系名 | 荒川/荒川水系 |
所在地 | 埼玉県秩父市大滝字大久保 |
位置 | 北緯35度56分30秒 東経138度54分36秒 |
着工年/完成年 | 1952年/1961年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/発電 |
堤高 | 95.0m |
堤頂長 | 288.5m |
堤体積 | 356,000立方m |
流域面積 | 170平方km |
湛水面積 | 76ha |
総貯水容量 | 26,900,000立方m |
有効貯水容量 | 21,800,000立方m |
ダム湖名 | 秩父湖(ちちぶこ) |
管理 | 国土交通省 |
本体施工者 | 熊谷組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 544.0m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 542.0m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 536.0m~EL 501.0m(7月1日~9月30日) |
予備放流水位 | EL 536.0~EL 509.0m(7月1日~9月30日) |
予備放流水位 | EL 542.0~EL 501.0m(10月1日~6月30日) |
最低水位 | EL 501.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | ラジアルゲート | W10.00m×H7.00m×4門 | 1,500m3/s |
常用洪水吐 | ラジアルゲート | W3.2m×H5.0m×2門 | 800m3/s |
常用洪水吐 | キャタピラーゲート | W3.5m×H5.0m×2門 | |
常用洪水吐 | ハウエルバンガーバルブ | Φ1.20m×1条 | 16m3/s |
常用洪水吐 | スルースゲート | W2.9m×H2.97m×1門 | |
発電所使用水量 | 二瀬発電所(埼玉県) | 7.50m3/s |
アクセス
関越自動車道花園ICより、国道140号線をひた走ること1時間(?)。
左手に浦山ダムを眺め、さらにひたすら進む。
三峯山口駅を通り過ぎてからが要注意。
8kmほど走ると、国道140号線は2つに分岐する。
旧道の方、三峯に向かう道を選択、左折するかたちになる。
信号による一方通行のトンネルに入り、トンネル内の分岐を左に曲がれば二瀬ダムに到着する。
トンネルを抜けたすぐの所に駐車場があるので、こちらに車をとめて見学するとといだろう。
コメント
[…] ダムマニア・二瀬ダム Tweet […]