(一財)日本ダム協会のダム便覧上では大須賀町が管理するダム。
目的はかんがい用水確保をメインに、洪水調節もおこなうとなっている。
1958年完成とのことだが、見た目は新しく、とても50年以上経過している堤体には見えなかった。
それもそのはず、2005年に改修工事がおこなわれ、現代の姿となった。
改修工事は、ダム湖内に溜まったヘドロを加工し、堤体の補強材として利用したとのこと。
この工法は地盤工学会技術開発賞を受賞したすぐれた工法である。
右岸より堤体を眺める。
堤体下流側にスロープ的な道が付いている。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
天端より下流を眺める。
茶畑(?)が一面に広がっていた。
天端よりダム湖を眺める。
貸しボート屋があった。
右岸に設置されている自由越流式の洪水吐。
洪水吐アップ。
洪水吐からの導流部。
下流より導流部を眺める。
それほど大きな堤体ではなため、導流部も可愛らしい。
上流面はコンクリートブロックで保護されている。
洪水吐と堤体。
スペック
ダム名 | 西大谷(にしおおや)ダム |
ダム型式 | アース |
河川名/水系名 | 西大谷川/弁財天川水系 |
所在地 | 静岡県掛川市横須賀 |
位置 | 北緯34度42分36秒 東経137度59分36秒 |
着工年/完成年 | /1958年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/かんがい用水 |
堤高 | 15.1m |
堤頂長 | 209.0m |
堤体積 | 77,000立方m |
流域面積 | 7.6平方km |
湛水面積 | 6ha |
総貯水容量 | 289,000立方m |
有効貯水容量 | 288,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 大須賀町 |
本体施工者 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | 自由越流式 | 1門 |
アクセス
小笠池ダム下流駐車場からのアクセス方法を記載させてもらう。
下流駐車場を出発し、しばらく走ると、県道249号線とのT字路にさしかかる。
このすぐ手前に右に折れる道があるので、このルートを選択。
トンネルをくぐり、3.88kmほど走ると左手に西大谷ダムが見えてくる。
ダムサイトやダム下流に駐車場があるので、こちらに車を停めて見学するとよいだろう。
ただし、ここで紹介したルートは、取材時はがけ崩れのため通行止であった。
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