掛川市が所有する、かんがい用水専用のアースダム。
ダムサイトは美しく整備されており、市民の憩いの場としての役割の方が大きい様子がうかがえる。
堤高は17.6mとのことなのでダムという扱いだが、近隣に住んでいる人々には、ダムという認識はないと思われる。
天端には3件の民家と、自由越流式の洪水吐を備えている。
堤頂長は51mとの事だが、色々と土地開発され、どこからどこまでが堤体か分からない状態になっている。
ダム湖には、長崎県のハウステンボスから贈られた白鳥が住んでいる。

ダム湖と堤体。
左奥の、木がとぎれている部分が堤体だと思われる。

自由越流式の余水吐と取水施設。

取水施設のアップ。
この近辺にあるアースダムの取水施設と比べると立派なものだった。

自由越流式の余水吐。
思いの外、大きかった。

ダム湖の規模に比べると、洪水吐の立派さが目立つ。

導流部。
奥にダム湖が見える。

上の写真の反対側。
ジャンプ式の減勢工だった。
かなり立派だ。

分かりづらい写真だが、手前のコンクリートが導流壁。
中央の芝生のような部分が堤体だと思われる。

天端だと思われる部分を眺める。
3件の民家があった。
自動車での通行可能。(というより、普通の道路だった)
スペック
ダム名 | 桜木池(さくらぎいけ)ダム |
ダム型式 | アース |
河川名/水系名 | 垂木川/太田川水系 |
所在地 | 静岡県掛川市上垂木3193 |
位置 | 北緯34度49分31秒 東経137度59分38秒 |
着工年/完成年 | /1951年 |
用途 | かんがい用水 |
堤高 | 17.3m |
堤頂長 | 51.0m |
堤体積 | 34,000立方m |
流域面積 | 平方km |
湛水面積 | 2ha |
総貯水容量 | 205,000立方m |
有効貯水容量 | 175,000立方m |
ダム湖名 | 桜木池(さくらぎいけ) |
管理 | 掛川市 |
本体施工者 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | 自由越流式 | 1門 |
アクセス
東名自動車道掛川ICを出て右折、そして、一つ目の信号を右折する。
電車のガードをくぐり、一つ目の信号を左折、
そして、掛川駅を通り越して、一つ目の信号を右折する。
道は県道39号線になる。
国道1号線を越え、掛川バイパスを越え、ひたすら直進。
4.3kmほど走ると、県道81号線との交差点にさしかかる。
この交差点を左折、原野谷方面へ向かう。
2.3kmほど走ると、「ねむの木学園」に続く道が現れる。
この標識通りに右折する。
1kmほど走ると、左手に池が見えてくる。
そう、この池が桜木池だ。
駐車場が適当にあるので、ここら辺に車を停めて見学するとよいだろう。
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