国土交通省が所有する多目的ダム。
洪水調節の他、工業用水の確保や発電をおこなっている。
堤体は堤高72.5mの重力式コンクリートダム。
2007年完成というだけあって、近代的なデザインに仕上がっている。
また、バブル以降に施工されたダムであるため、贅沢な設備こそないが、建設コストを安くするための近代的な設備が備わっている。
その一つが回転式スライドゲートであろう。
他のダムでは見る事のない装備で、このゲートを用いることにより、コストを抑えることができたという。
資料館もあるので、近くに寄った際にはぜひ訪れていただきたいダムである。
右岸より堤体を眺める。
2007年施工という事だけあり、まだ白い。
非常用洪水吐のアップ。
非常用洪水吐は自由越流式が11門。
中央になにやら見慣れない装備が。
見慣れない装備は、回転式スライドゲート。
変わった造りだ。
天端を眺める。
自動車での通行不可能。
天端より直下を眺める。
それほど特徴が無い造り。
天端より下流を眺める。
副ダムから下流に存在する石は、わざとこのように配置されているのだろうか。
右岸に設置されているインクライン。
上流右岸側より堤体を眺める。
取水設備。
四角形の母屋ではなく、6角形になっている。
手前に回転式スライドゲートが見える。
上流より堤体を眺める。
下流正面より堤体を眺める。
こちら側から見ると、いたって普通の造りに見える。
ゲートのアップ。
下から眺めるとフラップゲートの様に見えるが、コンクリートに付いた丸い跡がそうではないと主張している。
副ダム。
スペック
ダム名 | 横川(よこかわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 横川/荒川水系 |
所在地 | 山形県西置賜郡小国町大字綱木箱ノ口 |
位置 | 北緯38度02分20秒 東経139度49分33秒 |
着工年/完成年 | 1987年/2007年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/工業用水/発電 |
堤高 | 72.5m |
堤頂長 | 277.0m |
堤体積 | 240,000立方m |
流域面積 | 113.1平方km |
湛水面積 | 155ha |
総貯水容量 | 24,600,000立方m |
有効貯水容量 | 19,100,000立方m |
ダム湖名 | 白い森おぐに湖(しろいもりおぐにこ) |
管理 | 国土交通省 |
本体施工者 | 飛島建設・戸田建設・福田組 |
水位
設計洪水位 | EL 265.5m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 263.3m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 259.6m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 246.3m |
最低水位 | EL 243.6m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | 11門 | |
常用洪水吐(非洪水期用) | 回転式スライドゲート | 3門 | |
常用洪水吐(洪水期用) | 2門 |
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