未開の地だった、山梨県の小金沢に誕生するダム。
国道139号線から見ることができる。
取材した2003年4月現在は、まだ工事中だった。
このそばにある、私が大好きな松姫峠も、ダム工事によって面白くない道に変貌してしまった。
まだ国道じゃなかった頃から知っている道なので、少々寂しい感じがする。
立派な付替道路から堤体を眺める。
堤体の下に旧道が走っていたのになぁ。
面白い道だったのになぁ・・・
堤体のアップ。
自由越流式の非常用洪水吐が6門、選択取水設備も見える。
上の写真から右へパン。
右側にトンネルが見える。
このトンネルは付替道路のトンネル。
トンネルからジグザグに下っている道は、工事用の道らしい。
今度は左へパン。
この谷間の下に旧道が走っていた。
上記の写真をつなげてみました。
スペック
ダム名 | 深城(ふかしろ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 葛野川/相模川水系 |
所在地 | 山梨県大月市七保町綾戸 |
位置 | 北緯35度42分28秒 東経138度56分54秒 |
着工年/完成年 | 1978年/2004年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/上水道用水 |
堤高 | 87.0m |
堤頂長 | 164.0m |
堤体積 | 211,000立方m |
流域面積 | 43.3平方km |
湛水面積 | 32ha |
総貯水容量 | 6,440,000立方m |
有効貯水容量 | 5,140,000立方m |
ダム湖名 | シオジの森ふかしろ湖(しおじのもりふかしろこ) |
管理 | 山梨県 |
本体施工者 | 西松建設・鹿島建設・早野組 |
水位
設計洪水位 | EL 632.5m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 629.5m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 625.5m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 610.5m(6月1日~9月30日) |
最低水位 | EL 605.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | H3.00m×W13.00m×5門 H3.00m×W8.00m×1門 | 790m3/s |
常用洪水吐(洪水期) | 自然調節式 | H3.10m×W5.50m×1門 | |
常用洪水吐(非洪水期) | 自然調節式 | W5.50m×1門 | |
利水放流設備 | ジェットフローゲート | Φ0.70m×1門 | |
利水放流設備 | ジェットフローゲート | Φ0.25m×1門 |
アクセス
中央自動車道大月ICが最寄りのインターチェンジである。
このICより、国道20号線を東京方面に3kmほど走る。
やがて国道139号線との交差点があるので、ここを左折する。
陸橋で中央自動車道を渡り、12kmほど走るとダムに到着する。
この道は、適度な広さがあり、追い越し禁止ではない所が何カ所かあるため、とても走りやすい。
車好きなら、この先の松姫峠が絶対的におすすめ。
昔に比べると面白さに欠ける道ではあるが、昔ながらの箇所も残っているので楽しめると思う。
休日は交通量が多いので注意されたし。
余談ではあるが、この辺りの旧道に、乗用車1台ギリギリの手彫りのトンネルがあり、
冬期は巨大な氷柱が垂れ下がっていた。
夜中に来ると、それがとても不気味で、まるで秘境に来たかの錯覚にとらわれたものである。
あぁ、昔が懐かしや・・・。
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