登録有形文化財と、近代化産業遺産と、世界農業遺産に指定されている欲張りなダム。
九州電力(株)所有の発電専用ダムで、約2km離れた場所にある塚原発電所にて最大73.80m3/sの水量を使用し、62,600kWの発電をおこなっている。
堤高87mの重力式コンクリートダムで、余計なものは一切装備しないという感じのスッキリダム。
しかし、天端の欄干が西洋のお城風だったりするのがおしゃれ。
日本初の、硬練りのコンクリートを使用して建設されたダムで、以前は礎石コンクリートというものを使用していた。

下流より堤体を眺める。
非常にすっきりとしたデザイン。

やや引いたアングルで。
副ダムの減勢工が無い。

放流設備はラジアルゲートが8門。

発電用取水口のゲートピア。
この形から察するにローラーゲートであろう。
天端欄干が凸凹していて、まるで西洋のお城の様。

天端近隣は残念ながら立入禁止。

2つのプレートが誇らしげだ。
ちなみに、世界農業遺産のプレートは無かった。

立入禁止の門の前から堤体を眺める。
このサイズの金網はレンズが入らないので困る。

ダム湖側より堤体を眺める。

堤体のアップ。
スペック
| ダム名 | 塚原(つかばる)ダム | 
| ダム型式 | 重力式コンクリート | 
| 河川名/水系名 | 耳川/耳川水系 | 
| 所在地 | 宮崎県東臼杵郡諸塚村大字七ツ山字谷口 | 
| 位置 | 北緯32度30分20秒 東経131度18分01秒 | 
| 着工年/完成年 | 1920年/1938年 | 
| 用途 | 発電 | 
| 堤高 | 87.0m | 
| 堤頂長 | 215.0m | 
| 堤体積 | 363,000立方m | 
| 流域面積 | 430.7平方km | 
| 湛水面積 | 122ha | 
| 総貯水容量 | 34,326,000立方m | 
| 有効貯水容量 | 19,555,000立方m | 
| ダム湖名 | |
| 管理 | 九州電力(株) | 
| 本体施工者 | 間組 | 
水位
| 設計洪水位 | |
| 洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – | 
| 平常時最高水位(常時満水位) | |
| 洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – | 
| 最低水位 | 
放流設備
| 用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 | 
|---|---|---|---|
| 洪水吐 | ラジアルゲート | 8門 | |
| 発電所使用水量 | 塚原発電所 | 73.80m3/s | 



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