九州電力(株)所有の発電専用ダム。
下流にある山須原ダムと揚水発電をおこなっており、このダムは上池にあたる。
このダムから取水して発電をおこなっている諸塚発電所は、九州初の混合揚水発電所で、最大27m3/sの水量を用いて50,000kWの電力を生み出している。
堤体は国内に13基しかない中空重力式コンクリートダムで、非常に珍しい型式。
重力式コンクリートダムと同じ様な形だが、よく観察すると異なる点を見出せるだろう。

下流より堤体を眺める。
ちょっと木が邪魔だ。

なんとか気を避けて撮影。
皆さんは、重力式コンクリートダムには無い窪みを発見できただろうか。

これが窪み。
中空宇重力式コンクリートダムの証。

天端を眺める。
残念ながら立入禁止。

上から天端を眺める。
薄さを感じる。
左奥に見える建物はダム管理所&発電用取水口。

放流設備はラジアルゲートが1門のみ。
取り付け方が特徴的。

ダム管理所&発電用取水口。

ダム湖と堤体。
スペック
ダム名 | 諸塚(もろづか)ダム |
ダム型式 | 中空重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 柳原川/耳川水系 |
所在地 | 宮崎県東臼杵郡諸塚村大字家代 |
位置 | 北緯32度33分36秒 東経131度19分11秒 |
着工年/完成年 | 1958年/1960年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 59.0m |
堤頂長 | 149.5m |
堤体積 | 94,000立方m |
流域面積 | 109.1平方km |
湛水面積 | 18ha |
総貯水容量 | 3,484,000立方m |
有効貯水容量 | 1,260,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 九州電力(株) |
本体施工者 | 間組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 1門 | |
発電所使用水量 | 諸塚発電所 | 27.00m3/s |
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