北海道開発局が所有するかんがい用水専用ダム。
堤高31.8mのロックフィルダムだが、下流面が草で覆われておりアースダムに見えてしまう。
しかし、一部のロックが露出しているので、ロックフィルダムだと再確認することができる。
リップラップは角が丸まった丸石が使用されており、一般的なロックフィルダムとは異なる雰囲気を持つ。
そして、余水吐は自由越流式。しかし、なんとなくおかしな雰囲気。
よく見ると、越流堤よりも対岸の堤の方が低いのだ。
この構造で大丈夫なのかと思ってしまうが、多分、計算しつくされた上での構造なのであろうと納得する。
なお、減勢工はスキージャンプ式。
間近で見ることができるので、ぜひ堤体を降りて見てみよう。
かんがい用水は、最大6.357m3/sの水を、雨竜町と新十津川町の田畑2,793.50haに供給している。
天端の道路より堤体の階段を降りて堤体を眺める。
ロックフィルダムだが、ところどころに草が生えておりアースダムに見える。
角度によっては石が見えず、完全なアースダムに見えてしまう。
リップラップには丸石が使われている。
長い自由越流式の余水吐。
よく見ると、なんとなく違和感を感じる。
右側がダム湖。
越流堤よりも対岸の堤の方が低い構造。
導流部の先はスキージャンプ式になっている。
その先の河川。
コンクリートで補強してあるっぽい。
天端を眺める。
天端は道道432号線になっている。
ダム湖越しに堤体を眺める。
アースダムの雰囲気。
ダム湖側より余水吐を眺める。
白いラインが越流堤。
伊藤式温水取水塔。
ダム管理所。
スペック
ダム名 | 尾白利加(おしらりか)ダム |
ダム型式 | ロックフィル |
河川名/水系名 | 尾白利加川/石狩川水系 |
所在地 | 北海道雨竜郡雨竜町字尾白利加251 |
位置 | 北緯43度40分12秒 東経141度46分27秒 |
着工年/完成年 | 1953年/1966年 |
用途 | かんがい用水 |
堤高 | 31.8m |
堤頂長 | 233.0m |
堤体積 | 389,000立方m |
流域面積 | 87平方km |
湛水面積 | 120ha |
総貯水容量 | 10,979,000立方m |
有効貯水容量 | 10,126,000立方m |
ダム湖名 | 暑寒湖(しょかんこ) |
管理 | 北海道開発局 |
本体施工者 | 勝村建設 |
水位
設計洪水位 | EL 153.21m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 153.02m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 151.50m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
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余水吐 | 自由越流式 | W14m×1門 | |
取水塔 | 伊藤式温水取水塔 |
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