北海道電力の発電専用ダム。
堤高30mの重力式コンクリートダムで、新冠川の最下流に位置するダムである。
クレスト部には洪水吐として、ラジアルゲートが2門装備されている。
岩清水ダムは、上流にある新冠ダムや下新冠ダムの逆調整池として活用されており、 上記ダムの発電放流量を均一にし、下流に流す役割をはたしている。
また、このダムの直下にも岩清水発電所が併設されており、最大15m3/sの流量を用いて1.5万kWの発電をおこなっている。
ダム湖に貯まった水の一部は、導水管によって隣の水系である静内川水系春別川にある春別ダムへと発電用水として運ばれる。
水系をまたいで導水するのは現在では何かと問題になるが、この計画は、高度経済成長を支えるためのプロジェクトとしての一環であった。
堤体は柵で囲まれ、天端に立つことはできない。
右岸の林道より眺める他はない。
右岸の林道より堤体を眺める。
残念ながら木が邪魔でしっかり見えない。
ダム湖側より堤体を眺める。
古風な堤体。
堤体のアップ。
手前の白い建物は発電用の取水口。
その奥に洪水吐のラジアルゲートが見える。
ゲートのアップ。
北海道電力らしい色づかい。
発電用の取水口。
まるで普通の建物だ。
天端は残念ながら立入禁止。
柵の隙間から天端を眺める。
混み入った天端。
ダム湖の様子。この奥に下新冠ダムがある。
スペック
ダム名 | 岩清水(いわしみず)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 新冠川/新冠川水系 |
所在地 | 北海道新冠郡新冠町 |
位置 | 北緯42度32分37秒 東経142度32分13秒 |
着工年/完成年 | /1959年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 30.0m |
堤頂長 | 124.2m |
堤体積 | 26,000立方m |
流域面積 | 339.2平方km |
湛水面積 | 19ha |
総貯水容量 | 1,814,000立方m |
有効貯水容量 | 290,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 北海道電力(株) |
本体施工者 | 飛島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 2門 |
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