鬼怒川温泉から川俣温泉に向かう途中にあるダム。
重力式アーチダム(※)という、最近ではあまり見かけない形をしている。
かれこれ、もう90年も前に施工されたダムなので、あまり見かけない形なのかも。
湾曲した導流部が美しいため、小柄なダムながら目に強く焼き付く。
※ 後日、このダムの型式が重力式コンクリートに変更になりました。
湾曲した堤体。
8個のローラーゲートが並ぶ。
堤体より下流部を見る。
中央の導水管で発電施設に水が導かれる。
堤体より黒部貯水池を望む。
堤体右側にある非常用洪水吐。
その左に、発電用水取水口が見える。
非常用洪水吐から下流を見る。
直下のコンクリートが減勢工の役割をはたすのだろうか。
ローラーゲートは8門。
堤体全体にゲートがある感じ。
スペック
ダム名 | 黒部(くろべ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 鬼怒川/利根川水系 |
所在地 | 栃木県日光市黒部 |
位置 | 北緯36度52分09秒 東経139度36分36秒 |
着工年/完成年 | 1911年/1912年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 28.7m |
堤頂長 | 150.0m |
堤体積 | 78,000立方m |
流域面積 | 267.3平方km |
湛水面積 | 13ha |
総貯水容量 | 2,366,000立方m |
有効貯水容量 | 1,160,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 東京電力(株) |
本体施工者 | 早川組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | ローラーゲート | 8門 |
アクセス
日光宇都宮道路今市ICより国道121号線を北上。
16kmほど走ると、県道152号線との分岐があり、ここを左折。
その交差点辺りに五十里ダムや川治ダムがあるので、
是非こちらも見学してもらいたい。
しばらく走ると右手に栗山村役場が見え、次の交差点を右折。
すぐに黒部ダムに到着する。
堤体上が道路になっているので、手前の駐車場へ車をとめる。
見学後はこの道をそのまま北上し、湯西川温泉に抜けることをおすすめするが、
土砂崩れのため現在通行止めらしい(2002/6/16)。
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