群馬県所有の発電専用重力式コンクリートダム。
このダムから30.0m3/sの水を取水し、直下にある高津戸発電所で最大5,300kwの電力を生み出している。
また、すぐ上流のある草木ダムの逆調整池の役割も果たしている。
外観は、クレスト部にラジアルゲートが4門。
取材日はゲート塗装作業のため、全てのゲートが開いていた。
ということで、ダム湖に水が無い、珍しい光景を見ることができた。
ダムの周辺は、ちょっとした遊歩道になっている。
はねたき橋という歩行者専用の橋からの眺めや、ダム下流の渓谷の眺めは一見の価値がある。
下流より堤体を眺める。
洪水吐より放流中だった。
洪水吐はラジアルゲートが4門。
左岸真横より堤体を眺める。
堤高が低いためか、ラジアルゲートが大きいためか、かなり厚みがある堤体に見えた。
天端より上流を眺める。
取材日は、ゲート塗り替え作業中のため、貯水率ゼロ。
天端より直下を眺める。
4門中3門で豪快に放流していた。
上流より堤体を眺める。
ゲート部に足場を組み、何やら作業をしていた。
その奥に、発電用の取水口が見える。
天端を眺める。
露出したゲート巻き上げ機が印象的。
ちなみに、天端は車両通行可能。
堤体と下流。
遠くに見える橋は「はねたき橋」という名前で、歩行者専用。
スペック
ダム名 | 高津戸(たかつど)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 渡良瀬川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県みどり市大間々町高津戸1090-4 |
位置 | 北緯36度26分23秒 東経139度16分47秒 |
着工年/完成年 | 1970年/1973年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 29.0m |
堤頂長 | 92.0m |
堤体積 | 28,000立方m |
流域面積 | 472平方km |
湛水面積 | 11ha |
総貯水容量 | 689,000立方m |
有効貯水容量 | 530,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 群馬県 |
本体施工者 | 大豊建設 |
水位
設計洪水位 | EL 173.000m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 170.500m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 163.200m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 4門 | |
発電所使用水量 | 高津戸発電所(群馬県) | 30.0m3/s |
アクセス
アクセス方法は大きく分けて二通り。
一つ目は関越自動車道前橋ICまたは渋川伊香保ICからのアクセスとなる。
そしてもうひとつは、東北自動車道佐野藤岡ICからのアクセス。
私は東京の東側に在住していて関越自動車道へのアクセスが悪いため、個人的にこちらのルートをお勧めする。
佐野藤岡ICより国道50号線を桐生方面に走る。
この国道は非常に整備されていて、まるで高速道路同様な速度が出せる。
ただし、オービス・ネズミ捕り注意である。
28kmほど走ると、国道50号線と、国道122号線が分岐する。
ここは、国道122号線を選択、アンダーパスをくぐるかたちとなる。
4kmほど桐生市街地を走ると、国道122号線は右折する。
ここはその通りに右折。
今度は、500mほどで、国道122号線は左折する。
ここも国道122号線通りに左折。
4kmほど走ると、国道122号線バイパスという標識が現れる。
ここはパイパスを選択、右折するかたちになる。
するとすぐに、高津戸ダムという標識があらわれるので、その通りに右折。
500mほどで、高津戸ダムに到着する。
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