ダムカレー発祥の地を訪れてみませんか
どこですか?

柿元ダム

山梨県

日本軽金属(株)所有の発電専用ダム。
電力会社以外の企業が持つダムは、日本では珍しい。
このダムより最大4.7m3/sの水が取水され、下流の佐野川水力発電所に送水される。
型式は重力式コンクリートダムで、洪水吐のクレストゲートは、ローラーゲートが5門。
そのクレストゲート郡の間に、管理所(監視所)がある変わった構造となっている。
これは想像だが、左岸にある導流壁の構造から見ると、管理所がある場所にも、以前はゲートがあったと思われる。
また、常用の放流設備はこれといって見あたらなかった。
発電所の最大取水量が4.7m3/sという事を考えると、常用の放流設備無しでは辛いものがあるような気がする。
1952年に完成した堤体ということで、古風な面を感じるダムだった。
コンクリートの荒々しさ、減勢工の構造、導流壁の曲線や、堤体と天端のつなぎ目など、昔ながらの造りとなっていた。
ダム湖は天子湖という名前で、近隣にある山の名前を取って名付けられた。
ひっそりとしたダム湖で、釣りも楽しめるらしい。
また、この近隣は林道が多くオフローダーには楽しい地域らしい。


下流より堤体を眺める。
コンクリートの色が歴史を感じさせる。
また、天端に管理所を備えている珍しい構造。
ゲートが無い部分の上に管理所が建っている。

右岸より堤体を眺める。
徒歩でのみ通行可能。
どうやら登山道にもなっているらしい。

右岸ダム湖側より堤体を眺める。
堤体にくっついている出っ張りは発電用の取水設備だろうか。

天端を眺める。
ゲートがある部分は天端が広がっており、ゲートピアと管理所が備え付けられている。

ゲート郡のアップ。

左岸よりダム湖を眺める。
天子湖という名前。
多少紅葉していた。

天端より直下を眺める。
減勢池が無い。

天端より下流を眺める。
深い谷だった。

左岸側の導流壁。
ラインが美しい。

左岸にあった謎の物体。
発電用の取水口だろうか。

左岸下流側より堤体を眺める。
コンクリートが苔むしていた。

左岸下部にあった謎の物体。
多分、泥抜き用のコンジットゲートだろう。

堤体、導流部の美しいライン。
設計者のこだわりを感じる。


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スペック

ダム名柿元(かきもと)ダム
ダム型式重力式コンクリート
河川名/水系名佐野川/富士川水系
所在地山梨県南巨摩郡南部町
位置北緯35度16分38秒 東経138度31分00秒
着工年/完成年/1952年
用途発電
堤高46.1m
堤頂長215.0m
堤体積93,000立方m
流域面積33.6平方km
湛水面積42ha
総貯水容量7,592,000立方m
有効貯水容量7,185,000立方m
ダム湖名天子湖(てんしこ)
管理日本軽金属(株)
本体施工者飛島建設・五洋建設

水位

設計洪水位
洪水時最高水位(サーチャージ水位)
平常時最高水位(常時満水位)
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位)
最低水位

放流設備

用途形状サイズ放流能力
洪水吐ローラーゲート5門
発電所使用水量佐野川発電所4.7m3/s

アクセス

東名自動車道富士ICから、西富士道路に入り、富士宮方面へ走る。
小泉というジャンクションから2つ目の信号、1.4kmほど走った場所にある交差点左折。
そしてすぐ突き当たりになっているので、右折する。 富士宮市街をぬけ、2.33km走ると、県道25号線が左に分岐する。
この交差点を左折、県道25号線に入る。
そのまま6.4km走ると、この県道は県道10号線に突き当たる。
ここを左折、県道10号線を芝川方面へ走る。
県道10号線は、先ほどの交差点から1.51km走った所を左折するが、ここはかまわず直進。
県道398号線に入る。
しばらく走ると、県道398号線は、国道469号線との交差点にさしかかる。
この交差点を左折、国道469号線に入る。
2.48km走ると、国道469号線は、万栄橋という橋で富士川を渡るが、ここはその手前の交差点を右折、県道10号線に入る。
JRの線路を右手に眺めながら3.84km走ると、井出という駅が見えてくる。
この駅を通り越し、すぐに右折。
2.39km走った所が交差点になっている。
この交差点を右折、あとはそのまま5.74km走ればよい。
右手に柿元ダムが見えてくる。
柿元ダム入口にバス停がある。
このバス停の付近が比較的広くなっているので、こちらに車を停めて見学するとよいだろう。
ただし、バスが来ない事を確認して駐車して欲しい。
道が狭いので、迷惑にならないよう注意してもらいたい。


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