黒又川最上流部にあるダム。
ダムまでの道のりは険しいが、アーチ式コンクリートの美しい堤体が、道中の疲れをいやしてくれる。
昔は、黒又川第一ダムと揚水発電をしていたというが、現在はやめてしまったという。
その理由は、費用が馬鹿にならないかららしい。この情報は、あくまでも伝聞である。
下流正面より堤体を眺める。
見事なアーチ式コンクリートダムだ。
左にちょっとだけ写っている建物は、黒又川第二発電所。
ちょっと引いて撮影。
直下はジャングルと化してきた。
堤体横より堤体を眺める。
キャットウォークの色がおしゃれ。
クレストゲートのアップ。
6門あるが、そのうち3門は高さが違う。
ホロージェットバルブを発見。
正面からは草木に隠れて見えなかった。
天端を眺める。
アーチダムの天端は湾曲していて美しい。
天端を下流を眺める。
昔は下流の黒又川第一ダムと揚水発電をしていたとのこと。
ということは、ここまで第一ダムの貯水池があったと言うことなのか。
(奥只見電力館所長さん談)
天端より直下を眺める。
雑多な造りの減勢工。
発電所と堤体。
発電所は大きなコンテナボックスの様だった。
天端よりダム湖を眺める。まさに秘境って感じ。
スペック
ダム名 | 黒又川第二(くろまたがわだいに)ダム |
ダム型式 | アーチ式コンクリート |
河川名/水系名 | 黒又川/信濃川水系 |
所在地 | 新潟県魚沼市大栃山字横沢1334-32 |
位置 | 北緯37度16分46秒 東経139度07分31秒 |
着工年/完成年 | 1961年/1964年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 82.5m |
堤頂長 | 235.2m |
堤体積 | 91,000立方m |
流域面積 | 109.9平方km |
湛水面積 | 225ha |
総貯水容量 | 60,000,000立方m |
有効貯水容量 | 50,000,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 電源開発(株) |
本体施工者 | 清水建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
主放流設備 | 自由越流式 | 3門 | |
主放流設備 | 自由越流式 | 3門 | |
発電所使用水量 | 28.0m3/s |
アクセス
関越自動車道小出ICを出て左折。
500mほど走ると、国道17号線にぶつかる。この交差点を右折。
進路を長岡方面にとる。
3kmほど走ると、国道252号線との立体交差にさしかかるので、ここを右折。
国道252号線を入広瀬方面に走る。
関越自動車道をくぐり、ひたすら走る。
隣に只見線の線路が見えてくる。
15kmほど走ると、黒又川第1ダムへの標識が現れる。
この標識通りに右折。
途中、黒又ダムを左手に眺め、ひたすら直進する。
やがて、目の前に黒又川第一ダムがあらわれる。
ダムの天端を渡り、さらに直進する。
この道はダム湖にそって走っている。
道に川が流れているので要注意。
やがて道はダートコースに変わる。
しばらくすると、道は二手に分かれる。
左を選択すると、堤体直下へ、右は堤体脇へ続いている。
時間があれば両方見学すると良いだろう。
コメント
2023年10月現在、黒又川第一ダムの天端を過ぎたところで通行止めとなっており、徒歩でも黒又川第二ダムへは行くことはできません。中越地震の頃からなので今後も通行止めのままだと思います。