石川県が管理する多目的ダム。洪水調節とかんがい用水の確保を目的としている。
堤高31.7mのアースダムで、これと言って目立った特徴のないダムだが管理所の構造が面白い。
管理所の1階に道路が通っていて、普通に通行できる。
たぶん、現代では強度・防災的に許されない構造だと思われる。
現地の案内板によると、このダムの水は120haの土地を水害から防ぎ、253haの農耕地に水を供給し、462haの農地を開発したと書かれている。
なお、このダムは2024年1月1日に発生した能登半島地震の震源に一番近いダムである。
下流より堤体を眺める。
手前の稲穂が堤体の緑を強調し、綺麗な堤体に見える。
左岸に設置されている自由越流式の洪水吐。
洪水吐からの導流部。
木が倒れていた。
導流部を下流より眺める。
右岸より堤体を眺める。
奥に洪水吐が見えるが、草が茂っていてわかりずらいですね。
洪水吐のアップ。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
堤体の上流側はコンクリートブロックで補強されているが、その隙間から草が生い茂っており、コンクリートの姿が隠れている。
天端より直下を眺める。
すぐ下流には水田が広がる。
左岸より洪水吐越しに堤体と管理所を眺める。
管理所に斜樋が設置されている構造。
建物内を通れるダム管理所。
ダム湖を眺める。
スペック
ダム名 | 岩坂(いわさか)ダム |
ダム型式 | アース |
河川名/水系名 | 岩坂川/金川水系 |
所在地 | 石川県珠洲市岩坂町 |
位置 | 北緯37度28分16秒 東経137度15分47秒 |
着工年/完成年 | 1972年/1984年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/かんがい用水 |
堤高 | 31.7m |
堤頂長 | 158.0m |
堤体積 | 221,000立方m |
流域面積 | 4平方km |
湛水面積 | 12ha |
総貯水容量 | 850,000立方m |
有効貯水容量 | 778,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 石川県 |
本体施工者 | 真柄建設・宮下建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 32.6m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
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洪水吐 | 自由越流式 | ||
取水設備 | 斜樋 |
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