鉄道と融合したダム。
難所碓氷峠を走っていた信越線を偲んで作られたダムというような感じがする。
堤体は鉄橋のイメージ。ダム湖にかかる橋は名所めがね橋のイメージ。
ダム湖はとても開放的で、水辺に降りられたり、ベンチなどありが充実している。
よく晴れた日、弁当を持ってゆっくりと過ごしたいダムである。
鉄道の鉄橋をイメージした堤体。
グッドデザイン賞をあげたい。
ダム湖より堤体を眺める。
自由越流式の洪水吐が3つ。
天端を眺める。
こう見ると、まるで鉄橋ですね。
天端より下流を眺める。
減勢工が見える。
碓氷湖。
奥に見えるめがね型の橋は、付近の観光名所である、旧信越本線横川-軽井沢間にかかるめがね橋をイメージして造られたらしい。
碓氷湖より堤体を眺める。
鉄橋ですか?
ちなみに、水辺まで下りることができる。
スペック
ダム名 | 坂本(さかもと)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 碓氷川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県安中市松井田町坂本地先 |
位置 | 北緯36度21分11秒 東経138度42分28秒 |
着工年/完成年 | 1985年/1994年 |
用途 | 不特定用水、河川維持用水 |
堤高 | 36.3m |
堤頂長 | 85.0m |
堤体積 | 40,000立方m |
流域面積 | 13.7平方km |
湛水面積 | 7ha |
総貯水容量 | 778,000立方m |
有効貯水容量 | 500,000立方m |
ダム湖名 | 碓氷湖(うすいこ) |
管理 | 群馬県 |
本体施工者 | 佐田建設・井上工業 |
水位
設計洪水位 | EL 525.8m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 523.8m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 520.5m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 512.1m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | H5.3m×B24.0~30.3m×1門 | |
表面取水設備 | 多孔式 | Φ0.8m×3孔 | |
利水放流設備 | ジェットフローゲート | Φ0.5m×1条 |
アクセス
上信越自動車道松井田妙義ICが最寄のインターとなる。
インター出口を右折、1kmほど走ると国道18号線のT字路の交差点にぶつかる。
この交差点を左折、横川・軽井沢方面へ向かう。
鉄道マニアの憧れ、信越線と並行して走り、有名な峠の釜飯「おぎのや」の横を通る。
ここの釜飯は一度は食するべき。美味しい(?)というほどではないが、
誰もが知っている地方名物なので、まだ食したことが無いかたは、ぜひ味わって欲しい。
道はやがて、旧道と新道に分かれる。迷わず旧道を選ぶ。
難所、碓氷峠の起点である。
峠といっても、しばらくは驚くばかりの直線なのであせらずに走って欲しい。
この直線は、いわゆるフォーメーションラップなので、エンジンを唸らすべきではない。
道は、右ターンを皮切りに、峠道に入る。
さあ、難所碓氷峠の始まりだ!
ガンガン攻めてほしい。
「よーしっ! 調子に乗ってきたぞ!!」と思う頃、坂本ダムに到着する。
大きな看板が出ているので、見落とすことは無いだろう。
もし見落としてしまったら、それは、あなたは峠を攻めすぎである。
ダム湖畔には大きな駐車場があるので、ここを利用されたし。
また、湖畔に降りられたり、ベンチなどもあるので、晴れた昼下がり、お弁当を持ってここで食事をするのも良いかもしれない。
道中で峠のかまめしをお持ち帰りするのが名案かも。
坂本ダムの手前に中木ダムや霧積ダムがあるので、こちらも合わせてお勧めしたい。
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