難所碓氷峠の奥地にある、霧積温泉の手前にあるダム。
地味な場所にあるにもかかわらず、堤体は結構派手な作り。
山を塞ぐ様に佇んでいる姿が感動的である。
取材時はやはり、名の通り濃い霧に包まれていた。
下流より堤体を眺める。
「く」の字に曲がっている。
天端を眺める。
自動車も通行可能。
左に表面取水設備が見える。
天端より直下を眺める。
下流は山深く、緑が生い茂っていた。
川は緑に隠れ、すぐに見えなくなってしまう。
天端の「く」の字の所より撮影。
天端突き当たりの建物は管理棟。
左の建物は、管理用船の格納庫。
上流より堤体を眺める。
左より自由越流式の非常用洪水吐、常用洪水吐、
非常用洪水吐、表面取水設備。
天端より霧積湖を眺める。
名前の通り霧に包まれていた。
天端より下流を眺める。
下流はとても山深い。
スペック
ダム名 | 霧積(きりづみ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 霧積川/利根川水系 |
所在地 | 群馬県安中市松井田町坂本 |
位置 | 北緯36度22分07秒 東経138度42分03秒 |
着工年/完成年 | 1968年/1975年 |
用途 | 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水 |
堤高 | 59.0m |
堤頂長 | 305.0m |
堤体積 | 195,000立方m |
流域面積 | 20.4平方km |
湛水面積 | 13ha |
総貯水容量 | 2,500,000立方m |
有効貯水容量 | 2,100,000立方m |
ダム湖名 | 霧積湖(きりづみこ) |
管理 | 群馬県 |
本体施工者 | 佐藤工業・佐田建設 |
水位
設計洪水位 | EL 615.5m |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 612.0m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 609.3m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | EL 600.0m(7月1日~9月30日) |
最低水位 | EL 591.0m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
非常用洪水吐 | 自由越流式 | W10.0m×H3.5m×2門 | 505m3/s |
常用洪水吐 | ラジアルゲート | W2.6m×H2.6m×1門 | 97.4m3/s |
利水放流設備 | ホロージェットバルブ | Φ0.8m×1条 | 7.0m3/s |
表面取水設備 | 多段式(4段)ローラーゲート | H24.5m×B2.0m |
アクセス
上信越自動車道松井田妙義ICが最寄のインターとなる。
インター出口を右折、1kmほど走ると国道18号線のT字路の交差点にぶつかる。
この交差点を左折、横川・軽井沢方面へ向かう。
鉄道マニアの憧れ、信越線と並行して走り、有名な峠の釜飯「おぎのや」の横を通る。
ここの釜飯は一度は食するべき。美味しい(?)というほどではないが、誰もが知っている地方名物なので、まだ食したことが無いかたは、ぜひ味わって欲しい。
道はやがて、旧道と新道に分かれる。迷わず旧道を選ぶ。
難所、碓氷峠の起点である。
峠といっても、しばらくは驚くばかりの直線なのであせらずに走って欲しい。
この直線は、いわゆるフォーメーションラップなので、エンジンを唸らすべきではない。
道は、右ターンを皮切りに、峠道に入る。
さあ、難所碓氷峠の始まりだ!
と、思うとすぐに右折する道が現われる。
霧積温泉への道である。
この交差点を右折。霧積温泉方面へ走る。
今は使われていない鉄道線路の下をくぐり、しばらく廃線となった線路とともに走る。
やがて道と線路はさよならし、軽いワインディングを迎えると、突然目の前に大きなコンクリートの塊が現われる。
ここが霧積ダムである。
天端は車で通行可能なので、歩きたくないかたは車での通行をお勧めする。
また、その手前には中木ダム、先には坂本ダムがあるので、こちらも合わせてお勧めしたい。
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