北海道開発局が所有するかんがい用水専用のロックフィルダム。
下流面は芝生で覆われており、まるでアースダム。
一方、上流面はコンクリートブロックで完全に覆われている。
そのコンクリートブロックには、赤文字で三石ダムと記載されている。
このダムの水は2棟の取水設備から取水され、それぞれ三石川、ケリマイ川支流モモカリ川に注水される。
かんがい面積は1240.3haである。
なお、このダムへのアクセスは上流ルートをお勧めする。
以前、私は下流ルートからアクセスを試みたが、大変な悪路でたどり着けなかった。
上流ルートならば多少の未舗装路はあるが、それほど道は荒れていない。
直下より堤体を眺める。
アースダムの様に見えるがロックフィルダム。
芝生が美しい。
左岸より堤体を眺める。
とても綺麗な堤体。
天端を眺める。
自動車での通行可能。
奥に自由越流式の余水吐が見える。
余水吐のアップ。
ロックフィルだけあって、立派な余水吐だ。
余水吐とダム湖。
奥に2本の取水棟が見える。
手前が第1、奥が第2だ。
余水吐からの導流部。
途中、鉄が数本渡されているが、何のためのものなのだろうか。
手前のコンクリートは余水吐。
わかりずらいが、堤体に三石ダムと書かれている。
天端中奥に、下流部に降りる階段が設置されている。
右岸より堤体上流面を眺める。
コンクリートが階段状に設置されている。
天端よりダム湖を眺める。
2本の取水棟はだいぶ離れた位置にある。
第1取水棟からの導流部。
かなり広いトンネルから出てくる。
この水は、三石川にそそがれている。
トンネルのアップ。
堤高100m規模のダムの導流トンネルに見える。
ダム管理所。
堤体から離れた場所にある。
スペック
ダム名 | 三石(みついし)ダム |
ダム型式 | ロックフィル |
河川名/水系名 | 三石川/三石川水系 |
所在地 | 北海道日高郡新ひだか町三石字美河 |
位置 | 北緯42度22分54秒 東経142度41分46秒 |
着工年/完成年 | 1970年/1991年 |
用途 | かんがい用水 |
堤高 | 35.0m |
堤頂長 | 240.0m |
堤体積 | 342,000立方m |
流域面積 | 25平方km |
湛水面積 | 74ha |
総貯水容量 | 8,170,000立方m |
有効貯水容量 | 7,720,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 北海道開発局 |
本体施工者 | 大豊建設・五洋建設・中山組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | EL 182.50m |
平常時最高水位(常時満水位) | EL 180.10m |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 | EL 161.50m |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | 自由越流式 | ||
取水設備 | 第1取水棟 | 0.889m3/s | |
取水設備 | 第2取水棟 | 3.354m3/s |
コメント