北海道電力(株)所有の発電専用ダム。
堤高45.5mの重力式コンクリートダムで、クレスト部に余水吐としてローラーゲートを4門装備している。
雨竜土堰堤ダムと共に朱鞠内湖(しゅまりないこ)というダム湖を形成し、その湛水面積は2,373haにもおよび、日本一の広さである。
このダムで取水された水は、対岸にある取水口より取水され、導水管により約6km離れた雨竜発電所へ送水される。
この発電所にて、最大44.2m3/sの水量を用いて、51,000kWの電気が生み出されている。
また、2013年3月15日より運転を開始した朱鞠内発電所は堤体直下に造られ、最大4.2m3/sの水量を用いて880kWの発電をおこなっている。
ちなみに、この発電所は揚水発電もおこなっている。
堤体間近から発電所敷地内ということで立入禁止だが、何とか全容を写真に収めることができた。
日本一という冠を持ったダムであるので、できれば天端ぐらい解放していただきたいものだ。
下流より堤体を眺める。
堤高45.5mとのことだが、それほど高さを感じなかった。
手前に朱鞠内発電所が見える。
天端への道は発電所内ということで立入禁止。
立入禁止ギリギリの場所から堤体を眺める。
クレスト部に余水吐としてローラーゲートが4門。
展望台より天端を眺める。
ゲート部がくねった発電用ダムに多い造り。
日本一の湛水面積を誇るダム湖を眺める。
複雑に入り組んでいるため広く見えない。
ダムのすぐ右岸にある副堤体と思われるもの。
朱鞠内湖は雨竜土堰堤ダム以外にも副堤体がある。
探せばもっとあるのかもしれない。
スペック
ダム名 | 雨竜第一(うりゅうだいいち)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 太釜別川/石狩川水系 |
所在地 | 北海道雨竜郡幌加内町朱鞠内 |
位置 | 北緯44度18分02秒 東経142度10分57秒 |
着工年/完成年 | 1939年/1943年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 45.5m |
堤頂長 | 216.0m |
堤体積 | 188,000立方m |
流域面積 | 368.5平方km |
湛水面積 | 2,373ha |
総貯水容量 | 244,653,000立方m |
有効貯水容量 | 172,119,000立方m |
ダム湖名 | 朱鞠内湖(しゅまりないこ) |
管理 | 北海道電力(株) |
本体施工者 | 飛島建設 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
余水吐 | ローラーゲート | 4門 |
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