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ぐんまダムかるた

記事

2020年11月1日、群馬県の企画により、「ぐんまダムかるた」の配布が開始されました。
本来は、JRのデスティネーションキャンペーンの一環として、4月に配布開始予定でしたが、コロナウイルスの影響で配布を見合わせ、11月からの配布となりました。

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ぐんまダムかるたとは

ダムカードと同じサイズの印刷物で、読み札と取札の2枚1セットで構成されています。
「あ」から「わ」までの44種類あり、各ダムまたは近隣の施設にて配布しています。

ぐんまダムかるた

ぐんまダムかるたを集めるには

ぐんまダムかるた収集に関する情報は、群馬県のサイトに掲載されています。

なぜカルタなのか

日本一かるたが盛んな都道府県は群馬県です。
群馬県には「上毛かるた」という郷土かるたがあり、群馬県の特徴を表した句で構成されています。
毎年、県内のほとんどの小学校で上毛かるた大会がおこなわれており、その頃に群馬県で育った方々は全ての句を暗記しているほどです。

また、群馬県内のダムの数は46基
その中には、小さな取水ダムが3基含まれています。
この取水ダム3基は、3基合わせて1基のダムに水を導いているので、3基まとめて1基とカウントすると、群馬県内のダム数は44基になります。

そして、日本語かるたの札数は44枚。
この札数とダム数の一致は、何かの運命すら感じてしまいます。

ぐんまダムかるたは、かるたが盛んな群馬県であること、そして、偶然にもダム数が44基であることが、誕生の大きな理由なのです。

日本ダム協会・ダム便覧・群馬県ダム一覧

前代未聞な事業

群馬県内のダムは、様々な所有者が管理運営をおこなっています。
列挙しますと、国土交通省、農林水産省を中心とした土地改良区8団体、独立行政法人水資源機構、群馬県県土整備部、群馬県企業局、安中市、渋川市、東京電力(株)、東京発電(株)の16団体です。

従来のダムインベントは、多くても3団体程度でおこなわれたものばかりで、これだけ多くの団体でおこなうダムイベントはありませんでした。

ぐんまダムかるたは、県内のダム管理者全てが参加しておこなわれた、日本初の大規模ダムイベントなのです。
よく言われる「お役所の縦割り行政」を打破した歴史的なイベントであるといえるでしょう。

ぐんまダムかるた誕生秘話

ぐんまダムかるたの誕生には、わたくし宮島がかかわらせていただきました。
2019年夏、群馬でダムの講演をやらせていただいた時、その後の懇親会で県のかたからご相談を受けました。
「来年(2020年)、群馬県はJRのデスティネーションキャンペーンがある。このキャンペーンに向けて、ダム的に何かやりたい。良いアイディアはないか」というものです。
私は前々から企んでいた構想を語らせていただきました。
それは「上毛ダムかるた」です。
前話でも書かせていただいた通り、群馬県はかるたが盛んな地。
そして、ダムの数もぴったりです。

ただ、このお話をさせていただきましたが、内心では無理だろうなと思っておりました。
その理由は、群馬県内には、あまりにも多くのダム管理団体が存在するからです。
16団体全てが賛同しなければ無しえない企画で、それぞれが一様に賛同してくれるとは到底思えませんでした。

しかし、その構想は、私の中で止まることはありませんでした。
懇親会の2日後には、かるたの読み札の句を全て完成させ、県のご担当者さんへお送りしました。
すると、数日後、うれしいご返答をいただきました。
上毛ダムかるたを作ることを決定したというのです。

その後、様々な改良を加え、「ぐんまダムかるた」が誕生しました。
なお、当初の「上毛ダムかるた」という名前が「ぐんまダムかるた」という名前に変更されたのは、「上毛かるた」と混同されてしまう恐れがあるためでした。

2020年4月、本来は1日から配布を始めるはずでしたが、コロナの影響で大きくずれ、11月1日からの配布となりました。

群馬県の講演のレポート

ぐんまダムかるたの人気度

ぐんまダムかるたは、かるただけではなく、それを収納するカードファイルやステッカーをスペシャルグッズとして配布しました。
カードファイルをもらうには、10種以上のぐんまダムかるたを持参し、四万川ダムで受け取らねばなりません。しかも、600個限定の配布です。

このカードファイル、配布開始わずか1日半後の、11月2日午後にはすべて配布完了してしまったほど人気だったのです。

ぐんまダムかるた専用カードファイル

ぐんまダムかるたの地域貢献度

私自身で、ぐんまダムかるた収集の旅に出かけました。
私はダムへ行くと、ちゃんとダムを見学するのですが、この時ばかりはかるた収集を目的とし、ダム見学をせずに、次から次へとダムを巡りました。
その結果、44種類全てを集めるのに、どうやっても2日はかかるというデータを得ることができました。

群馬までの交通費、県内で食べる朝食や昼食、そして夕食。
中には、群馬県で宿を取るかたもいらっしゃるかもしれません。
そしてお土産も。

なお、カードの配布枚数は5,000組です。

露骨になりますので算出はしませんが、どれほどの地域貢献になったのかお判りいただけるかと思います。

ぐんまダムかるたへの思い

私は、群馬県のダムに貯められた水を飲んで生きています。
私は、群馬県のダムに洪水から守ってもらっています。
私は、群馬県のダムで発電された電気を使って生きています。
多分、関東地方(東京・埼玉・千葉)にお住いの方々は、何かしら群馬県のダムの恩恵を受けているかと思われます。
ということで、私の暮らしは群馬県に支えられていると言っても過言ではない気がするのです。

一方、ダム建設は、元あった町や村を破壊します。
ダム建設のために先祖代々の土地を譲って下さった方々がいらっしゃったからこそ、下流域に住む人々は平和な暮らしができているのです。
私は、その方々への、せめてもの恩返し・お礼として、できる限りの貢献をしたいと思っています。

その一つのアイテムが「ぐんまダムかるた」です。
群馬という土地でしたら、きっと、かるたを末永く可愛がって下さることでしょう。
そして、このかるたをきっかけに、ダムに興味を持つ人々が群馬に足を運んで下さるでしょう。

ぐんまダムかるたは、一時的なキャンペーンの配布物ではなく、末永いアイテムになってほしいと願っております。

永く愛されるために

ぐんまダムかるたが、より多くの皆様に愛されるために、自主的に、ぐんまダムかるたの音声ファイルを作り、群馬県に寄付させていただきました。

音声収録・制作にあたり、読み手は星子祐己絵様、録音・編集はコハタ音楽事務所様にご協力いただきました。

読みの音声さえあれば、パソコンなどを使って1人でも遊ぶことはできますし、2人いれば対戦も可能です。

いずれは、群馬県内でぐんまダムかるた大会をおこない、定着することを願っています。

ぐんまダムかるた・音声収録風景

そして、ダム愛好家のひでさんが「ぐんまダムかるた読み上げソフト Ver1. 00」作って下さいました。
すばらしい!



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