関西電力(株)の発電専用のダム。
深い山奥にあり、ダムまでの道のりは険しい。
クレスト部に2門のラジアルゲートを備えているが、堤体を正面から望むことができないので、細かいことは分からない。
ちなみに、ラジアルゲートの色は黒色。関西電力らしい色使いだ。
山奥にあるダムらしく、ダム湖はひっそりと佇んでいた。
また、ここで取水された水は伊奈川発電所と相之沢発電所の2カ所に送水され、約4.7万kWの電力を生み出す。
天端は立入禁止、堤体は木々で邪魔されよく見えない。欲求不満になるダムだ。
ダム湖より堤体を眺める。
ラジアルゲートが2門?
右に発電用の取水口が見える。
天端を眺める。立入禁止だった。
軽く逆「く」の字になっている。
関西電力(株)は「く」の字が好きなのだろうか。
真横より堤体を眺める。
導流壁はかなり立派な造りに見える。
奥に発電用水が流れ込むトンネルが見える。
水路トンネルのアップ。
伊奈川発電所まで導かれるのだろうか。
堤体横より減勢工を眺める。
ゲート群のアップ。
ラジアルゲートが2門。
下流より堤体を眺めるが、草木が邪魔だった。
かろうじて撮影された堤体。
ダム湖と堤体を眺めるパノラマ写真。
エメラルドグリーンの湖だった。
スペック
ダム名 | 伊奈川(いながわ)ダム |
ダム型式 | 重力式コンクリート |
河川名/水系名 | 伊那川/木曾川水系 |
所在地 | 長野県木曽郡大桑村大字須原字八丁 |
位置 | 北緯35度41分30秒 東経137度44分21秒 |
着工年/完成年 | 1974年/1977年 |
用途 | 発電 |
堤高 | 43.0m |
堤頂長 | 105.0m |
堤体積 | 55,000立方m |
流域面積 | 76平方km |
湛水面積 | 6ha |
総貯水容量 | 803,000立方m |
有効貯水容量 | 505,000立方m |
ダム湖名 | |
管理 | 関西電力(株) |
本体施工者 | 間組 |
水位
設計洪水位 | |
洪水時最高水位(サーチャージ水位) | – |
平常時最高水位(常時満水位) | |
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) | – |
最低水位 |
放流設備
用途 | 形状 | サイズ | 放流能力 |
---|---|---|---|
洪水吐 | ラジアルゲート | 2門 | |
発電所使用水量 | 伊奈川発電所 | 11.00m3/s | |
発電所使用水量 | 相之沢発電所 | 3.11m3/s |
アクセス
中央自動車道中津川ICより、国道19号線を北上、木曽福島方面へ走る。
20kmほど走ると、大桑村に入る。
途中、読書ダムと山口ダムがあるので、こちらの見学もすると良いだろう。
大桑村に入り、6kmほど走ると、右手に大桑駅が見えてくる。
ここからが要注意。駅を通り越し、適当に右に曲がる。
大変道が込み入っているので、分かりづらいが、伊奈川に沿って走る道に出るはずである。
この道に出られたら後は簡単。
そのままひたすら直進する。
7kmほど走ると伊奈川ダムに到着する。
途中、崩落箇所などがあるので注意されたし。
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